Friday, 29 March 2024

SDのマウントホープ地区でも蚊を駆除

SDのマウントホープ地区でも蚊を駆除

地元住民が殺虫剤の有毒性を懸念

2016年9月6日


先月、バルボアパークから東へ3ブロックのサウスパーク地区で、ジカ熱感染が疑われる病状を呈した患者が確認された。

この患者の居住地近辺でジカウイルスを持つ可能性のある蚊、ネッタイシマカの幼生が見つかり、SD郡環境保健衛生課は殺虫剤噴霧による徹底駆除を行った。

9月6日にはサウスパーク地区南東部の近隣エリア、マウントホープ地区でも2ブロックにわたり同様の駆除が行われたが、殺虫剤噴霧による害を懸念する地元住民から反対の声が上がるなど、郡当局が進めるジカ熱対策に新たな問題が出てきた。

反対住民グループは、有毒性のある殺虫剤を空中に放散することにより、ペットや有機農場へ害を及ぼす恐れがあるとして、駆除の任務を遂行する郡職員を前に「殺虫剤は毒」 などのプラカードを掲げて噴霧の即時中止を求めた。

住民の反対行動は、サウスカロライナ州でのネッタイシマカ駆除に使用された有機リン酸系殺虫剤「ナレッド」 の空中噴霧により、約250万匹の蚊が死んだという報道に基づくもの。

郡当局によると、殺虫剤は別種で、蚊の温床となる生け垣や薮 (やぶ) などの限定スポットを対象にしており、噴出される水滴はミクロサイズと極小で、有害の危険性は低いと説明している。


(2016年9月16日号掲載)