トランプ政権避けて外国に移住?
カナダ、ニュージーランドの移民サイトにアクセス急増
2016年11月10日
通信は11月9日、大統領選でトランプ氏の勝利が決まるまでの数時間に、米国市民によるニュージーランド入管当局ウェブサイトへのアクセスが急増したと報じた。
トランプ政権を好まない人々とみられている。
ニュージーランド入管当局者は投開票前の1週間だけで、約1,600人の米国市民から居住などのビザ (査証) 申請があったと指摘。
この数は通常の1か月の5割以上に相当するという。
過去1か月間のサイトへのアクセスも8割増えたとしている。
また、11月8日夜から9日未明にかけ、カナダ政府の入国管理当局が運営する移民情報のウェブサイトも接続しにくい状態となった。
これについても、大統領選でトランプ候補の優勢が報じられたため、トランプ政権の誕生を嫌う米国人のアクセスが集中したためではないかとしている。
トランプ候補は移民政策の厳格化などを打ち出しているため、政権を取れば民族や宗教の多様性が損なわれると懸念する米国人は多く、選挙期間中からソーシャルメディアなどで「トランプ政権になればカナダに逃げる」との発言が見受けられた。
カナダ東部の島が 「逃避先にどうぞ」 と売り込みを図って話題になったこともある。
(2016年12月1日号掲載)