Thursday, 28 March 2024

洗練から完璧へ-七宝焼展

Polished to Perfection
洗練から完璧へ/七宝焼展


花鳥風月の幻想世界を現出させる器
ジャポニズムを招いた伝統工芸技法

Vase with Flowering Cherry and Birds
by Ando Jubei (安藤重兵衛),

c. 1910. / Walters Art Museum.

奈良時代に最古の作品が存在する「七宝焼」は金属工芸の一種で、江戸後期の天保年間 (1830年代) に復興し、明治中後期 (1880〜1910) に黄金期を迎えた。

七宝の技術は欧州で沸騰したジャポニズムの一翼も担った。

展示コレクションは約150点。

日本画の繊細な筆致を特徴とする有線七宝の並河靖之 (1845-1927)、無線七宝を考案した濤川惣助 (1847-1910)、「安藤七宝」の創始者として名を残す安藤重兵衛 (1876-1953) などの作品は見逃せない。


LOS ANGELES COUNTY MUSEUM OF ART, 5905 Wilshire Blvd., L.A.
phone: 323-857-6000 (I)
3/11 (日) まで
$25 (一般)、$21 (65歳 +、学生ID要)、17歳以下無料
www.lacma.org


(2018年1月16日号掲載)