Thursday, 28 March 2024

夏の夜の夢

 媚薬が起こす人間と妖精の空騒ぎ 幻想的なシェイクスピアの恋愛劇

 

A Midsummer Night’s Dream
2022/7/31 (日) ~ 9/4 (日)
Old Globe Theatre
https://bit.ly/3Ndig5l

 

シェイクスピア初期作品の傑作喜劇『夏の夜の夢』の魔法が現代に蘇る。

ユーモア、音楽、スペクタクルに満ちたこの喜劇は、魔法の森で妖精たちが無防備な恋人たちにいたずらをし、登場人物が想像以上に変身していくという、幻想的なストーリー。

一目惚れをしてしまう魔法の薬があれば、どんなことでも起こりうるのだから・・。


<あらすじ>
アテネに伝わる昔々のお話。ハーミアはライサンダーという青年と恋仲だったが、父親はデメトリアスという別の青年と娘を結婚させようとしていた。ハーミアはデメトリアスとの結婚を拒絶し、怒った父親は、親の命令に従わない娘をアテネの古い法律によって処刑してくれと、大公シーシアスに申し出る。

難を逃れ、ライサンダーと一緒になるため、ハーミアはライサンダーと申し合わせ、駆け落ちしようと夜に郊外の森へ入って行く。その計画を親友のヘレナだけに打ち明けるが、デメトリアスを恋するヘレナは駆け落ち話をデメトリアスにもらしてしまった。デメトリアスは駆け落ちを阻止しょうと二人を追いかけて森へ入る。そのデメトリアスの後をヘレナも追いかける。

その頃、森の中では妖精の王オベロンと、その妃で妖精女王であるタイターニアが仲違いをしていた。タイターニアの態度に腹を立てたオベロンが媚薬の「浮気草」を使ってタイターニアを懲らしめようとしていた。眠っている目に浮気草の汁を塗られると、目覚めた時に最初に見た者に恋をしてしまうという不思議な作用がある。

たまたま森を通りかかったアテネの職人が、オベロンの腹心のいたずら妖精パックにロバの頭を被せられて化け物にされてしまい、浮気草の汁を塗られた後、目覚めたタイターニアの目にそのロバの化け物が最初に飛び込んでくる。そして、妖精女王がロバの化け物に恋焦がれるという、目も当てられない光景が出現してしまう。

反抗的な妃にとんでもない罠 (わな) を掛けたオベロンだったが、ひたむきに追いかけるヘレナがデメトリアスに冷たくされる様子を見て可哀想になり、デメトリアスの目に浮気草の汁を塗ってヘレナに惚れさせるよう、パックに命じた。しかし、パックはデメトリアスとライサンダーを間違えて、ライサンダーの目に浮気草の汁を塗ってしまい、その後、またデメトリアスの目にも汁を塗ったものだから、ライサンダーとデメトリアスの両人がヘレナに恋焦がれて追いかける展開になってしまった。からかわれていると思ったヘレナは怒って逃げ出し、恋人を奪われたハーミアが怒り狂ってヘレナに殴りかかり、男2人は決闘をするという大騒動に発展する。

その事態に気がついたオベロンは恋の迷いを解く薬をライサンダーに塗り、パックに命じて、首尾よく2組の恋人同士が誕生するよう取り計らわせる。そして、混乱の中で眠りについた4人はやがて爽やかな目覚めを迎え、ハーミアとライサンダーは元の鞘 (さや) に収まり、デメトリアスとヘレナも愛し合うようになる。

恋人たちの幸せそうな様子を見た大公シーシアスはハーミアの父親の申し出を却下し、2組の恋人たちは幸せな結婚式を挙げた。オベロンはまたタイターニアの迷いも解いてやり、2人は仲良く妖精たちを従えて、結婚する者たちが幸せな家族を築くように、と祝福した。


◼︎ チケット:
現在、チケット販売は「7作品パッケージ」のみ。詳細はこちらから。