シカゴ

21 June 2021 Last Updated: 09 August 2021

ブラス・ロックバンドの最高峰　世界的大ヒット『長い夜』など

CHICAGO
2021/9/13 (月) 8pm（SOLD OUT）
Humphreys Concerts By the Bay
http://www.humphreysconcerts.com/schedule.cfm#nextshow

シカゴはロックを基調にジャズの要素を加え、金属楽器で音楽をリードするブラス・ロックの先駆的バンドとしての地位を築いた。

前身バンド「ビッグ・シング」を結成した2年後に改名。

「Does Anybody Know What Time It is? 25 or 6 to 4」(1970 /邦題『長い夜』) などの世界的な大ヒット曲を世に送り出し、ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ、チェイスとともに３大ブラス・ロックの一角を占めた。

1960年代後半から1970年代前半にかけて、シカゴは数多くの高校生トランペット奏者に、音楽の未来像を提供し、希望とカッコよさを与えてくれた。

「Make Me Smile」「Does Anybody Know What Time It is? 25 or 6 to 4」「I'm A Man」などの曲は、ホーンバンド（ホーン・セクションを組み合わせたロック・バンド）が実際にチャートの上位に食い込むことができるというシグナルだった。

それから約半世紀、シカゴはいまだに健在だ。

彼らのファーストアルバム『The Chicago Transit Authority』は、2014年のグラミー賞で殿堂入りを果たした。

シカゴの “顔” はトランペット奏者のリー・ロッグネイン (74歳)。

ジミー・パンコウ (トロンボーン)、ウォルト・パラザイダー (サックス)、ロバート・ラム (キーボード＆ボーカル) とともに、シカゴのオリジナルメンバーの１人として君臨してきた。

彼らは60年代半ば、デポール大学に通っていた時に、ミッシング・リンクスという短命なバンドで音楽活動を始める。

ミッシング・リンクスが解散したとき、ロッグネインは後世に名を残すロックンロール・バンドを結成する。

それは1967年2月15日のことだった。

バンドはすぐにロサンゼルスに移り、1969年8月にデビューアルバム『The Chicago Transit Authority』をリリース。

このアルバムはヒットしなかった。

しかし、セカンドアルバム『Chicago』の発表で状況が変わる。

「ブキャノンの少女のためのバレエ」という長い作品の最初と最後が、音楽業界のリーダーたちの目に留まり、彼らは2つの作品を一緒にすることを提案。

バンドはそれに応じて、ヒットシングル「Make Me Smile」を世に送り出す。

このアルバムからは多くの名曲が生まれ、ファーストアルバムも復活して、次々とヒット曲があふれ出すことになる。

ロッグネインの滑らかなトランペットは、シカゴの特徴的なサウンドと言える。

ロッグネインは1950年代半ばに交通事故で若くして亡くなったクリフォード・ブラウンというジャズトランペッターに最大級の敬意を払い、彼の “音楽魂” をシカゴの楽曲に吹き込んでいると語る。

「クリフォード・ブラウンは、ウィントン・マルサリスのように、何かを聞いて、それが心の琴線に触れれば、すぐに演奏できる素晴らしいトランペット奏者だった。アルトゥーロ・サンドヴァルもそうだった」

シカゴのメンバーは当初の6人から9人に増えたが、オリジナルの4人がバンドのレガシーを引き継いでいる。

◎ CHICAGOの受賞歴／メンバー／ヒット曲：

◆ビルボード誌の「歴代トップ100アーティスト」で第13位。

◆グラミー賞、アメリカン・ミュージック・アワード、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムなどの栄誉を獲得。

◆レコード売上は1億枚を突破。21枚のトップ10シングル、5枚連続のNo.1アルバム、11枚のNo.1シングル、5枚のゴールドシングル。34枚のアルバムのうち25枚がプラチナ認定されており、ゴールドおよびプラチナの賞を計47回受賞。

◆現メンバーは Robert Lamm (キーボード／ボーカル)、Lee Loughnane (トランペット)、James Pankow (トロンボーン)、Walt Parazaider (木管楽器)、Jason Scheff (ベース／ボーカル)、Tris Imboden (ドラム)、Keith Howland (ギター)、Lou Pardini (キーボード／ボーカル)、Wally Reyes (パーカッション)。

◆ヒット曲は「Make Me Smile」「Does Anybody Really Know What Time It Is? 25 or 6 to 4」「Saturday In The Park」「Beginnings」「Questions 67 and 68」「Just You 'N' Me」「Feelin' Stronger Every Day」「If You Leave Me Now」「Old Days」「Baby」「What A Big Surprise」「Hard Habit To Break」「You're The Inspiration」「Colour My World」「I'm A Man」など。