依頼/頼みごと

shinji-san.gif その日、私はある独裁国家の旅客機に搭乗していた。すると、ラップトップ上に奇妙なメッセージが ・・・。「君は当国民から救命を依頼される SEEDKEEPER に選ばれた。でも、安心したまえ、君の生命も100%保障されている」。シードキーパー ? 訝 (いぶか) る私をよそに、軍用機を改造した旅客機は着陸態勢に入る。私はランディングの傾度に不安を感じていた。減速不能のままランウェイに触れた機体は、一瞬、無重力の感触を残して宙に浮き、横倒しになって管制塔に激突。・・・ 地獄のスキッドがようやく止まった。非常口に這い上がり、意を決して地上に飛び降りる。数人の乗客も私に続く。大半が機内に残されたまま機体炎上。大惨事に私たちは言葉もなく立ち尽くす。その時、私たち生存者の手には数多くの「種」が握らされていた。ブラック・ジャックに似た医師が忽然と現れ、「乗客は種に姿を変えた」と耳打ちする。果たして、発芽から3日後、彼らは人間の姿を取り戻し、満面の笑みを湛えて蘇生した。そして「シードキーパーへの依頼は全うされた」とのメールが届く。・・・ これは機内映画の “Mission: Impossible” に影響され、フライト恐怖症の自分が機上で見た荒唐無稽な夢のお話。お粗末! (SS)
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sato-san.gif ▽若いころ、頼まれごとにNOと言えない性格だった。いろいろ抱え込んで、ヘトヘトになったりしていた。ある日、大阪の伯父さんが 「そんな時は『三方良し』で考えや」 と教えてくれた。「自分良し、相手良し、世間良し」。相手だけが得をしている、自分だけが犠牲になっている、社会のためにならない、一つでも「良し」でなければ「No」と応えるようにした。この近江商人の商売繁栄の基本のお陰で、驚くほど目の前の問題がシンプルに見えるようになった。▽よく「仕事を頼むなら、忙しい人に頼め」と言う。確かに、忙しい人は段取りが良くて、スピードが速い。確実に仕事をこなし、依頼どおりの「結果」を出してくれる。愚痴や不満を言っている暇はそこにはない。ネガティブな声が多いときは、案外、暇な場合が多いのかもしれない。▽不動産投資で財を成した友人は、いろいろな頼みごとに応用が効く「Door-in-the-face」というテクニックを使っているそうだ。「5万ドル安くならない?」「無理? せめて5千ドル」という具合に、まず大きな頼みごとをして、一度断らせてから、小さな頼みごとを承諾してもらうというもの。相手は「断って悪かったな。譲歩して頼みごとを聞いてあげよう」という気持ちになるらしい。でも、同じ相手に何度も使わないのが鉄則。 (NS)
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sheau-ching-san.gif 仕事上の頼みはもちろんだけど、個人的に人にお願いするのがとても苦手。当たり前かもしれないが、できるだけ、自分の身の回りのことを自分でやる主義。今までで一番腰が抜けるほど、めっちゃ重いガラステーブルを車から降ろして、家の中まで運んだ。途中でもうダメだと思ったが、何とかなった! 自分の2倍ほどあるフェンスのような高い木を、全部自分1人でカットした! 力が足らなかったため、お腹と膝を使いながら、樹木カット専用のハサミで自分と同じ身長までカット! 死ぬかと思ったが、何とかなった! お隣の木がうちのガレージの屋根に侵入して、すごいことになった時、真夏に思い切って屋根に登り、どんどん木をカットし、drivewayに投げる作業を休憩もせずに何時間も1人でやっていた。作業は完了したが、私の腰と足と手、、、全身が動けなくなった! でも何とかなった! しかし、もう若くないので、夫がいない時、1人だけの重労働をそろそろやめないとダメかなぁーと、最近思うようになった。 (S.C.C.N.)
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yoko 家にいると朝の6時から夜の9時までずーっと依頼されている。「I want milk!」「I want cereals」「I want to watch ○○」「Change my pants!」「Give me Cookie right now!」「Play LEGO with me!!」「Do this! Do that!」・・・依頼というか、要求というか、もはや命令? 今年3歳と5歳になる子どもたちから、毎日何かを要求されている。平日は朝と夕方、夜にしか家にいない私ですら、うんざりしてくるのだから、1日中子どもたちと一緒にいる夫はさぞかし大変だろうな。家に帰ると洗い物がたまり、部屋も散らかり放題の時が多いので、ついつい夫にイライラしてしまうのだが、少し優しくしないとな。子どもたち (特に下の女子) には「Be patient」という言葉を教えたい。彼女は依頼 (要求) が通らないと、勿論ものすごく怒るし、自分の思った通りにいかないと泣きわめくし、待たせるとすごく機嫌が悪くなる。まだ2歳なのにいつも眉間にシワを寄せて怒っている。とても扱いにくい女王様だ。これから段々と、穏やかな性格になってくれるといいのだけど。 (YA)
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reiko-san 我が家に半居候状態の猫 CC の「依頼」方法はものすごく分かりやすい。本当なら、家の外と中を自由気ままに出たり入ったりしたいようだが、うちには猫用の戸口なんて洒落たものはない。なので、出入りの際は人間にドアを開けてもらわないといけない。外に出たい時はミャーミャーと鳴いて訴える。これはどこの猫もやると思う。外から中に入りたい時が面白い。正面玄関に付いているセキュリティースクリーンドアをワッサワッサと揺らすのだ。最初、真夜中にこれをされた時は、不審者が家に侵入しようとしているのかと思い、心臓がドキドキした。猫 CC の仕業と分かって「わー、なんて頭の良い猫!」と、家族で感心していたのは最初だけ。夜中2時3時に、中に入りたいとしつこく鉄製のスクリーンドアを揺らす音に、眠りの浅い私は起こされ仏頂面。中に入れてあげて、そのまま静かにしてくれればいいのだが、少し経つと、今度は外に出たいと鳴いて訴えるのである。いっとき、この夜中の出入りで私は睡眠不足に陥った。これでは体に悪いと、深夜に中に入りたいとドアを揺らしても我慢して無視するようにしていたら、最近は朝方に私が起床する時間あたりまでドアを揺らすという行為をしなくなった。朝なら開けてくれると学習したらしい。「やっぱりCC、頭良いわ〜」。 (RN)
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suzuko-san 世の中は究極的には相互互助会のようなもの。人から頼まれることもあれば、人に頼むことも沢山ある。しかし世の中には、頼まれた方の苦労を知らず、平気であれこれ頼んでくる人がいる。日本で会社勤めをしていた頃のこと。私は同僚の中では、海外旅行によく出かけていた方で、出かける度に会社の人に、それなりにお土産を買って行っていたものだ。なのに、それだけでは飽き足らないのか、一度も海外に行ったことのない、嫌われ者の年増の同僚が「Belleさん、また海外ね。じゃあ今度はこれ買ってきて」と、必ずや頼んでくるのだ。「来たか!」。しかし、社内での手前、無碍に断るわけにもいかず、しぶしぶ承諾するのだが、免税店で買える物ならまだしも、頼まれ物によっては、わずか3〜4日しかない旅程でそれを探すのに、半日くらいかかることもあって、ほんとにむかついたものだ。その上、安価なものだったりすると、お金ももらいづらい。頼む人は、相手の時間に十分な配慮をしてから頼んでほしい、と痛感していた。ま、そういうことから、私が人に何かを頼む時は、そういう無礼はしないよう、と学ぶのだが、それでもきっと、多かれ少なかれ、人の迷惑顧みず、頼んでいることもあるんだろうな ・・・。頼まれた皆様、ごめんなさい! (Belle)
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jinnno-san ハリウッドの奇術の殿堂「マジックキャッスル」に参加するには “招待” されないと入城できない。とは言っても、黙っていたら招待されることもないので、招待状を持っている人々に頼んで招待してもらう。かなり図々しくいかないと (笑)、行けないお城なのです。で、招待状にもよるけど、1通の招待状で8名まで入れるので、わたしが招待された場合は、今度はわたしが回りから「招待して!」と依頼を受け、その人がまた、その人の友達に依頼を受け、依頼を受け〜の、依頼を受け〜の繰り返しで8名集まる (笑)。招待してくれる方がその日のパフォーマーだった場合は、もっと頼みごとをしちゃう (笑)。大劇場での演技を観賞するのに、ものすご~~~く並ばないと (1時間前とか) 入場できないので、指定席を4席 X 演技2回分を取ってもらう。そーすると、、開演3分前に行っても余裕で、一番良い席で演技を観賞~。うっしっし。さらに依頼度アップして、、マジシャンが宿泊するホテルに (マジシャンと一緒に 笑) 泊まり〜の、マジシャンが利用する駐車場に停め〜の、楽屋に一緒に入り、丸1日マジシャンの付き人になることも可能!(笑)。この依頼システム、かなりしっかり整ってきたので、毎回マジックキャッスルを何倍も満喫~ (ただのマジックバカ 爆笑)。 (那月と彩雲と満星が姪)
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家族以外に頼みごとは滅多にしたことがないし、家族からもそんなにされることもなかった気がする。自分が5人兄妹の末っ子で育ったせいもあって、何となく頼りなく見えるのだろうか? だから「よくいろいろと相談されたり、頼まれたりするんだよね〜」 という友人の話を聞くと、頼もしく見られていいなぁとうらやましく思う。そうそう、職場や友達関係でも「姉御肌」と呼ばれる人たちの存在もいいな~。呼ばれてみたい・・・。日本にいる家族にとって、2人の子供を持ついい年をしたおばさんの私でも、未だに頼りない妹や子供の存在のままで、子育てや教育方針にも口を出してくる始末。夫も私より年上で、どちらかというと世話好きなタイプなので、大抵のことは私に頼ることもなくテキパキやってしまう。このままでは一生頼りない人間で終わってしまいそうだ。唯一なんでも頼ってくれるのは、私の可愛い2人の子供たちだけだ。この子たちだけには、私はとても頼りがいのある強いお母さんであるところを見せて、記憶のどこかに植え付けたいものだ。 (SU)


(2017年5月16日号に掲載)