▽ MLB開幕目前。野球ファンの自分には、3月になると必ず読み返す本がある。“The Unwritten Rules of Baseball” (Paul Dickson 著)。MLBにはコミッショナー統轄下の委員会が定めたルールブック (野球競技規則) と、選手が守るべき礼節を定めた不文律 (暗黙の規則) が存在する。後者を解説した本との出会いで、野球観戦が数倍面白くなった。▽実際にTV中継で目撃したシーン:① メッツ入団直後の新庄剛志。3ボール & ノーストライクからの投球をフルスイング。空振りしたが、これが相手投手への侮辱行為として、翌日のゲームで報復 (死球) を受けた。5点差以上リードしている時、ストライクが予想される 3-0 からの球を打つのは無礼千万 (暗黙のルール)。② 短気な投手ブラッド・ペニーが若手選手から本塁打を喰らった。激怒した彼は三塁を回った打者に詰め寄り、暴言を吐く。マナーが悪いのはペニー? 違う。打者は喜びのあまり、大はしゃぎでベースを回っていた。先輩投手からホームランを打った時は、控えめに、伏し目がちにホームインすべき (暗黙のルール)。▽敗者の品位を貶 (おとし) めない礼儀を勝者に厳しく求めている野球。 実利主義のアメリカとは思えない、崇高な 黙契と呼ぶべき美徳 —— と言ったら大袈裟かな?  (SS)
blue_line932
▽その昔、銀行で働き始めた頃、社内文書にまっすぐハンコを押そうとしたら、「違うだろ、左斜めに傾けなきゃダメだ」と課長に注意された。上司と並んでハンコを押すときは「左に傾ける」という、暗黙の規則を知って、最初は戸惑ったが「お辞儀をするように」と教えられ、大人の社会はそこまで気配りが必要なんだと納得した。確かに、部下のハンコが、皆お辞儀しているように見えた。銀行の合併で、あの暗黙のルールがどうなったかは知らないが、シャチハタでは「電子印鑑」でも斜めにする機能を追加しているそうだ。▽同級生のさっちゃんから中高年のダイエットのルールについてLINEが届いた。「痩せる必要ないんです。どうせ70〜80歳になったら痩せるんだから。それに、モノを残すなという時代を生きてきた我々は、ダイエットなんか無理。旦那や子どもが残したモノ、仏壇にあげたモノまで、全部口に入れないと気がすまないんだから」▽旦那と一緒になった頃、よく喧嘩をした。赤の他人と一緒に住むのだから、ぶつかるのは当たり前なのだが、「こうあるべき」といつもイライラしていた。でも、いつしか、部屋が汚くたって死ぬことはない。がんばってもいいし、がんばらなくてもいい、と思うようになった。人生は、マイルールを緩めれば緩めるほど、上手くいくと思うようになった。 (NS)
blue_line932
sheau-ching-san.gif 規則、規則、小さいことでも大きいことでも、何でもルールを作ってしまう私。「君がいつも忙しくしていて、動きまくっているのを見ていると、リラックスできない!」と旦那によく言われる (やりたいことがありすぎるから、仕方がないよ〜)。“適当” という言葉は好きじゃない。“適当” は “いい加減” と同じレベルではないかと自分で思っている。私の “世界” では、 全ての物に置き場所が決まっている。全ての書類にはサイズから種類によって決まった整理法がある。食料品も買った瞬間から、袋への入れ方、レジカウンターへの置き方、エコバッグへの入れ方、家に帰ってからの片付け方、、、、全て自分なりの規則を持っている。守れない時もたまにあるけど、やはり我慢できずに “直して” しまう。考えてみると、自分の周りのすべてに、何かの自分なりの規則を作っているらしい。これを書いているうちに、自分の “変人” ぶりが恐ろしくなってきた。。。。o_o   (S.C.C.N.)
blue_line932
yoko 「ルール」があると、何も疑問に思わずに、その通りに行動してしまう。規則がいっぱいの日本で鍛えられたので全然苦にならない。特に学校は規則だらけだった。小学3年生の時の学級担任がとても厳しく、彼女のルールをまだ覚えている。「朝礼は、まっすぐ前の人と列を揃えて立って、動かずに校長先生のお話を聞くこと。」「先生のお話を聞いている間は、手 (指も!) は勿論、頭も動かしてはいけない。」「生徒は教室の後ろのドアから出入りすること (前のドアは先生専用)。」「時間内に給食を食べ終われなくても残してはいけないので、5時間目も引き続き教室の後ろで食べること (食器は返却するので、ビニール袋に入れられた)。」水筒は持ってきてはいけないので、喉が渇いたら水道から。「授業中 (特に体育の授業中) に喉が渇いても、休み時間になるまで飲んではいけない。」 … 今だと児童虐待で通報されそう。。。 現在、息子が小学校に通っているのだが、学校も、先生も、生徒たちも自由で、伸び伸びしていていいな〜と思う。 (YA)
blue_line932
reiko-san 娘はサンディエゴの公立学校に通っている。こちらの学校にも校則はもちろんあるが、ドレスコードの欄を改めて読み返してみると、とても緩やか。つま先の開いた靴やハイヒールは禁止、超ミニパンツ&スカートは禁止、攻撃的な言葉やデザインがプリントされたシャツは禁止、大きくぶら下がったイヤリングは禁止、化粧はしないなど、どれもまあ納得できる。私が通っていた日本の小学校は公立なのに制服があり、中学 (これも公立) になると、制服はもちろん髪型の指定まであった。女子は段カットか長髪ならおさげ。男子は全員丸刈り。靴下は白一色。私は髪の色が元々茶色っぽく、髪の脱色・着色など言語道断の中学入学前に、先生や先輩に目をつけられるのを恐れて、長かった髪を人生初の超短髪にしてしまった。今もこんな校則が存在するのか分からないが、これって生徒の人権を完全に無視していると改めて思う。高校でも服装や髪型に関する細かい規則のオンパレード。私の在学中、校則を見直そうと生徒と先生が議論したことがあったが、生徒が投げかけた質問に対する学校側の説明が意味不明な上、何も変わらず、ひどく落胆したのを覚えている。社会の安定のため大切な規則もたくさんあるが、無意味な規則はどんどん問題提起して改善していくべきだと思う。 (RN)
blue_line932
suzuko-san 先日、大好きな『チコちゃんに叱られる』という番組を見ていたら(半年くらい前の放送分)、「サッカーで手を使わないのは何故?」 という問いに対し、サッカー選手はおろか、サッカー協会の重鎮でさえも「それは足だけで行うスポーツだから」とか「手を使ってはいけない規則だから」という答えで、どうして手を使ってはいけないか、の答えは誰も知らなかった。正解は「手を使うと、殴り合いになるから」手を使わない規則になったという。このようにスポーツをはじめ、学校へ行けば校則、社会に出れば就業規則、家庭であれば各家庭のルールと、我々の周りは規則だらけ。我々の日常の生活は、規則がなければ秩序は保たれない。しかしこの規則、基本的にはもちろん守らねばならぬものだが、モノには例外、というものがつきものだ。「東洋のシンドラー」と呼ばれる杉原千畝は、規則を破り、ナチス・ドイツから逃れてきた多くの避難民(主にユダヤ人)にビザを発給。日本を経由してアメリカに渡った彼らの命の恩人となった、というではないか。規則は規則としても、がんじがらめにならず、されず、臨機応変に対応しろということかと、縛られるのが嫌いな私は勝手にそう解釈している。チャン、チャン! (Belle)
blue_line932
jinnno-san 約1,700人集まったセミナーに参加した時のこと。大勢の人が早くから並んで、前の方の席を確保していた。遅く登場したわたしは一番後ろの席。やっぱ見づらいわ。休憩時間になると、元の席に戻れるようにノートを椅子に置いて、皆さん規則正しく、人の席を横取りしない (されない) 工夫をしていた。休憩後、帰ってこない人もいて、前方に空席を発見。一緒に行ったH部長に 「この席、空いているみたいだから座ろう。わたしは後ろの席に戻ってノートを取ってくるわ」。元の椅子にはちゃーんと我らのノートが。「誰も盗んでないのね、規則正しいわ」と感心する。前の席に戻り、H部長のペンが挟んであるノートを手に取ったら「あれ? H部長、ペン替えた? 誰かにペン盗まれた?!」と規則正しかったはずの1,700人に疑惑が! そしてノートを開けた瞬間、分かってしまった!「この字、ちがーう!」 (笑)。まさかのまさか、わたしのノートはわたしんでしょと、開いた途端に「これ、誰の?!」(爆)。ニッポン人の誇りにかけて規則正しく振る舞っていたハズが、他人のノートX 2を盗んでしまったぁぁー! すぐさま元の席に戻り、自分たちのノートを発見。盗んじゃったノートは元の自分の席に置いてくるしか、術はなかった。。 持ち主とノートが再会できますよーに! アーメン! (最後は神頼み 爆!)。 (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
blue_line932
生活の中にはたくさんのルールや法律がたくさんあるが、普通に生活している中で、そんなに意識したことはあまりない。日本ならね。しかし、アメリカというこの国で外国人である私は、毎年日本に里帰りしてアメリカに入国するたびにビクビクしているのだ。それは、グリーンカードを持ちながら、許可なしで日本へ6か月以上も長期滞在したことがあり、その後、アメリカに入国する際に別室に呼ばれ、「もう一回、同じことしたらグリーンカードを取り上げるからね」と警告されたからだ。あの時は、ああ、私ったらなんで書類手続きして日本へ行かなかったんだろうと後悔したものだ。しかも、あと1年で私のグリーンカードは期限切れになるので、更新手続きをしなければいけない。外国人に厳しい大統領のもとで、簡単に手続きできるのだろうか? スピード違反でチケットを切られたこと以外ルール違反を犯したことはないと思っているが、この国では何をやるにもビクビクだ。こんなで、私は老後をこの国で暮らしていけるのだろうかと、今から不安になる。 (SU)


(2019年3月16日号に掲載)