Wednesday, 17 April 2024

男/女

 

私の妻は、とにかく男っぽい。細かいことを気にせずサバサバしている。トラブルを根に持たない。物怖 (ものお) じせずに発言する。芯が強くブレない。自分一人で解決する。相手と対等の関係性を築く。(誉めすぎか?)  猛暑の夏。妻は自分、私、飼い猫用に3台のポータブルエアコンを買ってきたが、同時に使うとブレーカーが落ちた。アンペア増力の電気工事は高額なので見送り、1台だけ使用することに。猫用は余計だったが、それを言うと楽しそうに笑い飛ばす。全く後悔していない。無駄を無駄とも思わない太っ腹。家の中でゴソゴソ動いているトカゲを網で捕まえた妻。外へ逃がしてこいと私に言う。爬虫類の苦手な私は閉口したが、捕獲した手柄を考えれば断れない。妻は1日の活動時間が長く、体力もスゴい。早朝3時に起床して、すぐに全開モード。食べるスピードも速い。私が調味料で味を整えている間に完食。最近、妻の体重が私を超えた。「どうして私の方が重いのよ?」と、不愉快そうに詰め寄るが、私に言われても困る。食べる量が違うし、食後にすぐ寝るのもよくない。相撲部屋の力士が太る “ちゃんこ状態” と同じだけど、言わない方が安全だ。結局、あまり気にしていない。世間はこれを 「男気」(おとこぎ)  と呼ぶ。老後を逞 (たくま) しく生きそうだ。夫の私が 「女々しく」 なっていく。(SS)
blue_line932
▽「女は強い」と言われるが、これは生物学的に根拠のあることらしい。モノの本によると、染色体XXで安定している女性の状態にホルモンYが入って、変化を起こした状態が男性 (XY) とのこと。男性のY染色体は生活に重要な遺伝子をほとんど含んでいない一方で、女性のX染色体は、女性にとっても、男性にとっても、非常に大きな重要性を持っているらしい。XXのままで安定しているところに、Y染色体が入って無理をしているとのことだ。▽「女は実体だが、男は現象である」とは、免疫学者の多田富雄氏の言葉。考えてみれば、自分の母親はソロバンをはじきながら、地に足をつけて生きているところがあった。一方、宮沢賢治を慕っていた父は、いつまでもロマンを追って永遠に少年っぽいところがあった。▽男女の脳には大きな違いがあり、噛み合わないことがあることを脳科学的に解き明かし、世界中でベストセラーとなったのが『話を聞かない男、地図が読めない女』。なぜ、男が無駄話やマルチタスクが苦手で、女が方向音痴でよくしゃべるのか、やけに納得したものだが、この20年で自分が “オス化している” ことに気が付いた。スカートをはかず、毎日スッピン。座る時にガバっと足を開き、土日は野球を観る。声が大きく、ひとり行動が多い。「本当に男前だな」と旦那が感心している。 (NS)
blue_line932
sheau-ching-san.gif
《名前編》 メールや電話でやり取りをする際、名前だけでは相手の性別が分からないことってあるよね。特に、最近は男女共通で使える中性的な名前も結構ポピュラーになって、ますます対応が難しくなってきた。言語によっては、男女で敬称を使い分けなくてはならないので、どう呼ぶべきか悩むときが結構ある。日本語だと男女関係なく、全部「○○さん」「○○様」と敬称を付ければOKだからかなり楽かも (笑)。《体力編》私は自分の体型に合った小さいツールを使ってコツコツと雑草を取り、プランツを植え、移動させ、、、結構時間がかかるけど、様々な庭仕事をしている (自慢^.^)。でも、男の人のような体力がないので、チェーンソーを使って太めの木をカットする作業ができないのは結構悔しい! 《ベット編》 2匹の猫が天国にいる。Sはメス、Zはオス。SはZよりも遥かに気が強くてわがまま、そして超スマート! Zは鳴かないけれど、何に対しても気にせず、超やさしい性格!「これって男女の差 (猫の世界) かも」 と、よく夫と話していた! (S.C.C.N.)
blue_line932
yoko
物心がつくと、妹がいて、遊び相手もいとこ姉妹だったので、女の子に囲まれて育った。小学生のころは、騒がしくて落ち着きのない乱暴な男子が苦手だった。小、中と男子に関わらずに過ごし、高校から女子校に通ったので、ますます男の子は謎の生物だった。そんな私の第一子は男の子。赤ちゃんの性別が分かった時、予想外で驚いたのを覚えている (昔から自分は女の子の母になるような気がしていた+周りからも「女の子が生まれそう」と言われていた)。生まれてきた息子はもちろん無茶苦茶可愛くて、愛おしい赤ちゃんだった。約2年後に今度は娘ができた。娘は私にべったりの手のかかる赤ちゃんだった。今はふたりとも小学生になった。男女の性別の違いなのか、ただ性格が違うだけなのか、兄妹なのに対照的だ。ぼーっとしていて頼りないけど、穏やかで優しい息子と、感情の起伏が激しく口うるさいけど、頭の回転が早くてしっかりした娘。どちらも大事な子だ。ふたりが私たちのところに生まれてきてくれて、幸せに思っている。(YA)
blue_line932
reiko-san
△あるメキシカンレストランでトイレに行った時のこと。トイレと思われるドア2つには、それぞれスペイン語の単語と人の絵が付いている。私のスペイン語は全く信頼が置けない。頼りとなる絵はあまりにも芸術的すぎて男女の区別がつかない。自分の勘を信じて1つのドアを開けたら、小便器が目に飛び入ってきた。あ、これは男性用…。慌ててもう1つの方に入った。席に戻る前に、もう一度、それぞれのドアの男女と思われる絵をマジマジと見つめてしまった。紛らわしいが、一般的な「男は青、女は赤」の表記よりも素敵で私好みではあった。△サンディエゴの空港でトイレに入った時のこと。用を済ませて手を洗っていたら、男性がドアを開けて入ってきた。お互いパッと目が合った。私は自分がそそっかしいのは重々承知しているが、今回はしっかりと女性用に入ったと自負していたので、その男性に「ここは女性用ですよ〜」と笑顔で言ったら、その方も自信があったらしく「いやいや、あなたが間違って男性用にいる」と笑いながらおっしゃる。「え〜そうなの?! すみませ〜ん」と返していたら、そこに女性が入ってきた。2対1で女性の勝ち(笑)。その男性、とても恥ずかしそうに何度も謝りながら出ていった。 (RN)
blue_line932
suzuko-san
男/女という漢字ですぐに脳裏に浮かんだのは、私がまだまだう〜んと若かりし頃に封切られた『男と女』という仏映画である。事故で夫を亡くした妻と、自殺で妻を亡くした夫が出会う恋愛映画なのだが、その映画の内容よりも、「ダバダバダ、ダバダバダ」Onlyのスキャットが全編に流れる主題歌の方が一躍有名になった。この主題歌の作曲者はフランシス・レイ。「白い恋人たち」や「ある愛の詩」「パリのめぐり逢い」「雨の訪問者」などなど、映画音楽の巨匠の一人に数えられていた。ま、それはともかく、私の友達は女の子が欲しい、欲しいと言いながら、結果、男の子4人の母となった。その2番目がゲイであるということを知って、かなりショックを受けたが、母としては受け入れるしかない。で、彼はゲイ同士で結婚。18年の結婚生活の後、久々に会ってみたら、なんと女性に変身していた。彼を10代から知っている私は、ワンピースを着て、化粧をしている彼とどうやって接していいか、戸惑った。今や、ゲイもトランスジェンダーも偏見を受ける時代ではなくなりつつある。それはそれで大変良いことだが、私の持論、めめしいという漢字は「女々しい」ではなく「男男しい」と書くのではないかと、ずう〜っと思っていたのが、めめしいは、そうなると「男女しい」と書くのかな? (Belle)
blue_line932
jinnno-san
今時は、公園などで見かけた親子に「男の子ですか? 女の子ですか?」 って、子供のことを訊くのはタブーなんだって。その子がどっちか迷っているかもだし、センシティブなトピックなわけよ。一般大衆にセンシティブな話題と取られなかった、昭和という時代もあったね。友達にゲイの男の子がいて、彼の話がまさにホラー映画 (笑 ←っていいのやら 笑)。彼は幼い頃、女の子遊びするのが好きだった。お人形さん遊び。家で遊んでいる時はよかったけど、小学校に上がる時、お母さんに「人前では、絶対にお人形さん遊びをしないように」と注意された。彼が住んでいた離島は人口1,000人足らずで、島人は誰もが知り合い。「あそこで○○家の子を見かけた」とか、ネットなしでも伝達スピードが高速だった 笑。ちょっと “八墓村” っぽかった (どんな? 笑)。下校中、奇妙な光景 (鎌で鶏を、、とか怖っ) を見てきて、外を歩くだけでビビッていた彼。帰宅すると庭に煙がモクモクと・・・お母さんが何かを燃やしている。すると、あーーー! 彼の、彼の可愛い指人形が炎の中にぃーーっ!! 島体験で一番怖かったらしい 笑。お母さんが彼を男の子に “矯正” したかったらしいけど、それを機に、彼はもっと女の子っぽくスクスクと成長しました! めでたし、めでたし~ (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
blue_line932
「女性の方が痛みに強い」と聞いていたので、ずっとそう信じてきた。しかし、調べによると、痛みを感じたときに最初にとる対処法は 「何もしない(我慢する)」が男性24%に対し、女性は18.2%で、実は、男性の方が痛みを感じたときに我慢してしまう傾向がある、という結果が出ている。さらに、痛みを感じたときに「痛み止めを飲む」では、女性15%、男性9.3%だという。痛みの感じ方は人それぞれだと思うが、生活環境によっても我慢しなければ生活が成り立たなかったりすれば、病院に行きたくても、こらえてしまう人は多いのではないだろうか。共働きが当たり前になっている今日では、夫婦で助け合うことで、昔ほど男性側に責任がのしかかることは少なくなったかもしれないが、それでも男性は、家族の大黒柱としての自覚、仕事の重圧など、精神面では女性より我慢しなければと思うことが多いのかも。この調査結果は、そんな男女の心理的な側面も影響したのかなと感じた。そうはいっても、私の知っている周りの男性 (父や夫) は風邪などによる熱にはとても弱かった気がする。一方、私の母や姉たち、私もそうだが、多少の熱なら寝込むこともなく動いていた記憶がある。男性は痛みには強いが熱には弱いのか? それとも構ってほしかったのか? (SU)

(2021年6月16日号に掲載)