Saturday, 20 April 2024

困る/困った

 

国境の街サンディエゴの土地柄なのか、私はよく中南米人に間違われる。社会保障局 (SSA) などの政府機関でもスペイン語の書式を渡されることがあり、英語版に替えてもらう。自分ではラテン系の顔つきとは思えないのに、メキシコ国境を越えてティフアナの街へ行こうものなら、同胞扱いされて「変なこと」に巻き込まれる。▽青年がヒスパニック系の名前を叫びながら、私に近づいてきた。人違いなのに、私の肩を抱えて上空を指差す。困惑しつつ、澄み切った青空に目を凝らすと、謎の飛行物体が! 子供の頃に写真で見た「アダムスキー型UFO」に似ている。複数の窓もある! 不思議な感動に包まれて、誰だか知らないけれど、互いに肩を組んで見上げていた。第三者が二人を見たら完全なアミーゴ状態。▽中心街のレボルシオン通りを歩いていると、どこかのお婆さんから「ティノ!」と呼び止められた。出稼ぎ帰りの息子と勘違いしているのか、いきなり私の手を握り、目に涙を浮かべて堰 (せき) を切ったようにスペイン語で延々と話し続ける。「お母さん、僕はティノじゃないんだ。ハポネス」と何度も繰り返したが、分かってもらえるまで想定外の時間を要し、本当に困った。  ▽アメリカへ戻るために税関へ。スペイン語の検問を遮 (さえぎ) って英語で答える。「ラティーノじゃないの?」 もういい。(SS)
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▽「ケミカルがイヤだったら、利尻昆布の白髪用ヘアカラートリートメントが良いかも」。加齢による白髪とはいえ、なんだか最近、急に白いものが増え出したのをグチったら、友人が良い製品を薦めてくれたので、早速購入。続けて使っていると、だんだん染まってくるらしい。髪の毛も元気になるとのことだ。そして、何気なく、いつもと違う角度で鏡を見たら、今度は、頭頂部やつむじあたりの毛髪が相当薄くなっているのに気がついた。自分には見えないところで薄毛が進行していて、ビックリ。「髪型を変えて、薄くなったところを隠してみれば」「ハゲ隠しのパウダーもあるよ」 と友人。若い頃の 「量が多くて」が懐かしい今日この頃だ。▽「どうせ、いずれは皆死ぬ」「それでも我々は天国に行ける」。ロシア国営テレビが、ウクライナ以外の国にも戦闘が拡大する可能性について言及。その番組で、ロシアの某ジャーナリストが、核戦争が起きてもあまり心配することはない、と語りかけたのが冒頭の言葉。プーチン大統領は核兵器を「必要なら使う」と言い始め「第三次世界大戦」に言及するなど西側を威嚇。冷戦期にもなかった本気レベルで、米ロの緊張が高まっている。まさか21世紀にこんなことが起こるとは。毎日報道されているウクライナの惨状に胸が痛む。一日も早い停戦と平和を願うばかりだ。(NS)
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私がラップトップで作業を始めると、いつの間にかやってきて、机の上にジャンプし、ラップトップと私の間の狭いスペースに、横になるのが好きな我が家の雄猫。キーボードを打つ私の両腕の上に8kgの巨体をデーンと横たえる姿は、とても幸せそう。可愛いし、私もしばらくは不自然な体勢で作業を続けているけれど、だんだん腕がしびれてくる。キーボードの一部も使いずらくて、仕事がはかどらない。仕方なく床に下ろしても、しつこく何度もジャンプしてくる。なんとか阻止すべく、足でブロックしたりするのだが、気を抜くと飛び乗ってしまう。ジャンプ、下ろす、ジャンプ、下ろすを何度も繰り返すうち、こちらが根負けして、また私の腕の上…。部屋のドアを閉めることも試したが、入れて〜とドアを引っ掻くわ、鳴くわで、うるさくて集中できない。困った〜と思っていたところ、最近、私の座る椅子の横にもう一つ椅子を置き、猫を乗せて上から毛布を覆いかぶせると、かなりの確率でその中で寝てくれることが分かった。ラッキー! 成功しない時もあるけれど、全く腕の上でくつろいでくれなくなったら私も寂しいので、今はこれで良しとしている。(RN)
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suzuko-san
山本リンダが超甘ったるい声で歌う 「♪困っちゃうなぁ、デートに誘われてぇ~♪」 という歌があったが、私はこの歌詞をもじって「♪困っちゃうなぁ、デートに誘われずぅ♪」と歌い、周囲の笑いを誘っていたことがあった。しかし、何故にデートに誘われて困るのか? 何か、断れない特別な事情でもあったのかと、作詞家の意向を勘ぐる。嫌なら断ればいいだけの話。誘われたから困るのではなく、その誘いを断れない時に困るのだ。そういえば、まだまだ若かりし頃、私もデートに誘われて困ったことを思い出した。叔母の紹介で断るに断れず、しぶしぶ出かけた。行先は東京の高尾山。事前にその人と話すこともなく、最寄りの駅で待ち合わせ。その時点で「違う!」と思ったが、その場で帰るわけにも行かず、とにかく目的地へ。お昼時になり、 自発的にお弁当を作って行った私に、その人は「まさか、サンドイッチじゃないでしょうね」。おにぎりだったのだが、まさかのサンドイッチだったら、一体、どうすると言うのよ! 私はその時もかなりムカついた! そんな気分のまま下山、居酒屋へ。そこでの会話が「共働きだが、相手には自分が戻る前に帰宅し、夕食を準備してほしい」と。ますますムカついた! 飲み代を置いてタクシーで逃げ帰った。断るに断れずに、まっこと困った1日であった。 (Belle)
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jinnno-san
先日、反応に困ってしまう状況になっちゃった。あるイベントで良い席を取ろうとして、入り口でH部長と2人で列に並んでいた。すると、係員からの「3列に並んで行ってください」という指示。わたしとH部長の2人に、後ろから1人、前に詰めてくれれば3列はできた。ところが、誰も詰めてこない、、前には3人並んでいて、編成はできている。我々が場所を取ってるから、後ろの人が入りづらいのか、とも思ったけど、わたしたち2人は右寄りに立っていて、明らかに左側を空けている。そしたら、、わたしたちのすぐ後ろ (5センチくらい? 鼻息を感じるほど 笑) に、人の気配が。何かボソボソ言ってる、、「ここに入っていいですか?」と。。振り返るとMr. Beanに似た (!) おじさんが、 ここ (空いている左側じゃなくて、わたしとH部長が会話している、あ・い・だ・ 笑!) に並んでもいいですか、と。えええっーー、なぜ?? と耳を疑ったけど、もう彼の前足 (四足歩行ではないので、片足ね 笑) は、わたしとH部長の間に前進している 笑。わたしが期待したのは、、左側に自然に行ってくれるでしょ、 だったけど、行かない! 笑! 困り果てて、指で左側を指したら、おじさんはシブシブと (なぜ? 笑) 左へ移動して、めでたく横にならんで3列になってくれた。このおじさんの心境、誰か分かる人、いる? 笑。 (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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老眼がひどくなって困っている。というより、元々の近眼に老眼が加わり、目の劣化をすごく感じるようになった。それだけならまだ良いが (良くないけど)、パソコンを見る時は中距離 (?) になるので、メガネを掛けても外しても見えにくい時がある。しばらくすると慣れて、問題なく見えてくるといった感じだ。そこで、遠距離、中距離、近距離が一つのレンズで調節できるメガネを買って着用するようになったが、これも慣れないと使いにくい。結局、近くの文字はメガネを外さないと見えない。ただ、遠くを見る時と中間の距離には使えそうだ。しかし最近、そのメガネレンズの中央部に傷をつけてしまい、さらに見えにくくしてしまった。買い替えればよい話だけど、このところ、あまりにも自分の目にお金を使っているので、今のところ買う予定はない。今年いっぱいは傷のついたメガネで我慢しようと思う。目の劣化にメガネの傷・・。ああ、劇的に老眼と近眼が治る魔法の薬でも開発されないかなー。(SU)

(2022年5月16日号に掲載)