北朝鮮ICBM、摩擦熱で破壊と分析

北朝鮮ICBM、摩擦熱で破壊と分析

サンディエゴにも到達可能、米専門家

2017年8月1日

ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は7月31日、北朝鮮が発射した2回目の大陸間弾道ミサイル (ICBM) について、宇宙空間から大気圏に再突入した弾頭が摩擦熱に耐えきれず破壊されたとの見方を示し、実戦運用の鍵となる再突入技術を習得できていないとの分析を発表した。

38ノースは、室蘭市内に設置されたNHKのカメラが7月29日未明に捕えた閃光のような光が、時刻や距離などからICBMの弾頭部分が再突入した際の摩擦熱で発光したと判断。

落下する光が上空約3~4キロ地点で急激に暗くなり消滅したことは、弾頭が海面に着弾する前に崩壊したことを示すと説明した。

弾頭が摩擦熱に耐えられれば、光は消滅しないという。

ミサイル専門家のマイケル・エレマン氏は、再突入技術を習得するには追加実験を2、3回行い、半年以上かかると推定。

来年にはICBMを実戦配備できるとの見方を示した。

北朝鮮のICBMの射程は米本土西部や中西部の大都市に達する1万キロに及ぶ可能性が指摘されている。

エレマン氏は、現状では広島や長崎に投下された原爆と同程度の威力を持つ500キロの爆弾を搭載してシアトルやサンディエゴなどに到達可能だと推定した。


(2017年8月16日号掲載)