半導体大手ブロードコム、同業のクアルコムに買収提案

半導体大手ブロードコム、同業のクアルコムに買収提案

統合なら世界3位の売上規模、携帯電話部品のシェア拡大

2017年12月2日

© Casimiro PT

半導体大手ブロードコム (本社:サンノゼ) が同業のクアルコム (本社:サンディエゴ) に対し、負債を含め1300億ドル (約14兆5,000億円) で同社の買収を提案したことをめぐり、ロイター通信は11月22日、ブロードコムが買収額の引き上げを検討していると報じた。

関係者の話としている。

クアルコムは11月13日、買収提案を拒否。

「モバイル技術における当社のリーダーシップと成長見通しを著しく過小評価している」との声明を出している。

ブロードコムはクアルコムの株主に好条件を提示することで、買収提案に応じるようクアルコム経営陣に圧力をかける狙いがあるという。

両社が経営統合すれば、半導体では米インテル、韓国のサムスン電子に次ぐ世界3位の売り上げ規模となり、携帯電話部品で大きなシェアを握ることになる。

ブルームバーグ通信はクアルコムの買収拒否を11月5日に報じており、クアルコムの経営陣が敵対的な株式公開買い付け (TOB) を行う可能性にも言及している。

ブロードコムは買収により通信機器の 「世界的なリーダー」 (ホック・タン最高経営責任者) になるとしている。

ブロードコムは買収に巨額資金の調達が必要となるが、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチやシティグループといった大手金融機関からの資金調達に自信を示している。

半面、両社が買収で合意しても規制当局の審査が課題となりそうだ。

ブロードコムはアップルの主要部品メーカーで、タン氏は積極的な買収戦略で知られる。

クアルコムはアップルと特許使用料をめぐる法廷闘争がエスカレートしている。

タン氏は12月2日、トランプ大統領と記者会見を開き、登記上の本社をシンガポールから米国に戻すと発表している。


(2017年12月16日号掲載)