人食いバクテリアによる壊死性筋膜炎

人食いバクテリアによる壊死性筋膜炎

SD郡で32症例、進行速く身体切断も

2019年7月20日


ユニバーシティハイツに住む成人女性が7月4日、左スネに激痛を覚え、SD市内のER (緊急医療施設) で診察を受けたところ、通称 “人食いバクテリア” が引き起こす「壊死性筋膜炎」 と診断され、最悪の場合、膝から下の部分を切断することになると告げられた。

幸いなことに、この女性は抗生物質の投与でバクテリアの進行が止められ、切断は回避できた。

人食いバクテリアが血管に入ると手足が壊死してしまい、さらに体内を食い尽くして命が奪われることから、身体の一部切断などの早急な措置が求められる。

米国疾病予防管理センター (CDC) の統計によると、全米の患者数は年間700 ~1,200人。

SD郡では年間平均20人が発症している。

近年では50人を超えた2015年が最多。

今年7月までの症例数は32で年間平均を早くも上回った。

主な病原体は咽頭炎などを起こすA群溶血性レンサ球菌。

患者は60代以上の高齢者が多いが、10代の感染例もみられる。

致死率は30%と高く、死に至るケースは発病から3日目までが最も多い。

手足や傷が短時間で腫れ上がったり悪化した場合は、直ちに受診すべきだ。

予防策としては、通常の感染症対策と同様に手洗いやうがいの励行が大事だという。


(2019年8月1日号掲載)