法執行機関による レイシャル プロファイリング?

 

法執行機関による レイシャル プロファイリング?

比率高い黒人への尋問/検査、サンディエゴ市警が反論

2020年2月1日

サンディエゴ市警とサンディエゴ郡保安局によるマイノリティー (人種的少数派) への恒常的な差別扱いの有無を調査した報告書が発表された。

この調査報告は、ACLU (アメリカ自由人権協会) サンディエゴ & インペリアル郡支部が地元の人権擁護団体に委託したもので、2018年7月1日から2019年6月20日までの355日間にわたり、SD市警察官とSD郡保安官代理がSD郡内で一般市民に対して行なった職務質問、停車命令、車内検査など約230,600件の公務執行記録を分析したもの。

報告によると、職質や停車命令などを受けた人種別割合では、人口比率に反してアフロアメリカ系 (黒人) がアングロサクソン系 (白人) を大きく凌いでいる。

統計では、サンディエゴ市内に居住する黒人88,500人のうち35,038人がSD市警察官から尋問/検査を受けており、2.5人に1人の高い割合を示した。

調査対象となった125巡回区域のうち106区域で黒人の尋問/検査の割合が白人を上回っており、中でもイーストビレッジ (ダウンタウンの一画)、ミッションバレー、パシフィックビーチなどの18区域では白人の約10倍に及んでいる。

この報告書に対し、SD市警とSD郡保安局は、それぞれの機関が実施している調査内容とは異なるとして強く反論している。SD市警は、有色人種という理由だけで、恣 (し) 意的なレイシャル・プロファイリングを行なう人種偏見が当局に蔓 (まん) 延している印象を与えていると反発。

黒人への尋問が多い一因として、SD郡内のホームレス人口のうち、人種比率で黒人が28%と最も高いという現状もあるとしている。

カリフォルニア州の法執行機関は2015年に成立した「レイシャル & アイデンティティー プロファイリング法」(人種プロファイリング禁止法) に従い、職務質問を含む公務執行において、理由、内容、対象者の年齢、結果を記録する義務が課せられた。

SD市警はレイシャル プロファイリングの実状調査を独自に2000年から実施している。


(2020年2月16日号掲載)