北米を縦断する “渡り蝶” の保護を!

 

北米を縦断する “渡り蝶” の保護を!

SD でも目撃できるオオカバマダラ

2020年2月1日

群れを作りながら春季にCA州南部/メキシコから北米大陸をほぼ縦断飛行する蝶、オオカバマダラの存在は知られており、サンディエゴ上空でも移動する姿が目撃できる。

約3,400マイル (約5,500キロ) の長距離を北上する “渡り蝶” オオカバマダラは、世代交代を繰り返しながら、夏を迎える頃にロッキー山脈/カナダ山岳地帯に到達する。

8月になると、そこで羽化した新世代が復路としての南下を開始し、11月頃からCA州南部/メキシコで越冬を始める。

無脊椎動物の保護活動を推進するサンフランシスコの環境団体「Xerces」によると、CA州で越冬するオオカバマダラの生息数は約29,000羽で、前年数の約27,000羽から漸増している。

絶滅の危機が緩和された印象を受けるが、今後、増加が続く見通しは立っていないという。

1980年代にCA州で越冬した “渡り蝶” の総数は約450万羽を数えたが、その後、蝶の移動ルートに沿って都市開発/宅地造成の波が押し寄せ、農地での殺虫剤や除草剤の大量使用、近年の気候変動などで生息環境は悪化の一途をたどっている。

具体的な保護政策が講じられない限り、オオカバマダラは10~20年後に絶滅すると予測されている。


(2020年2月16日号掲載)