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米連邦議会の新会期、歴史的な女性の政界進出

過去最多127人、人種も多様、日系は減る

2019年1月5日


米連邦議会の新会期、第116議会では上下両院 (計535人) の女性議員の人数が過去最多の127人となり、女性の政界進出は歴史的な節目を迎えた。

下院議長も女性のナンシー・ペロシ氏 (78) が選出された。

主に民主党で多様な民族や人種の議員が就任したが、日系米国人の議員は4人から3人に減った。

今年は女性参政権を認める合衆国憲法の修正が上院で可決されて100年で、ペロシ氏は議長選出後の演説で「節目の年に女性議長になることを誇りに思う」と語った。

新議会の女性議員は下院が102人、上院が25人。

女性議員の党別人数は民主党が106人、共和党が21人と民主党が圧倒的に多い。

下院では史上最年少のアレクサンドリア・オカシオコルテス議員 (29) が就任した。

米国では1917年に初の女性連邦下院議員のジャネット・ランキン氏が就任して以来、女性議員が少しずつ増えてきた。

昨年11月の中間選挙で女性が躍進したのは、女性問題を抱えるトランプ大統領を批判する反政権デモ「女性大行進」や性被害を訴える 「#MeToo」 (「私も」の意) 運動の広がりが背景だ。

下院では史上初となる先住民 (インディアン) の女性議員のデブ・ハーランド氏とシャリス・デービズ氏が就任。

イスラム教徒の女性で初の議員となるパレスチナ系のラシダ・トレイブ氏と元ソマリア難民のイルハン・オマル氏も就任し、多様性が高まった。

一方、日系ではハワイ州選出の下院議員だったコリーン・ハナブサ氏が新議会の開会に伴い退場した。

中間選挙で再選を目指さず、州知事選に出馬したが民主党現職のデービッド・イゲ知事に予備選で敗れていた。

2012年のダニエル・イノウエ上院議員死去に続いて日系議員がまた1人去り、日本の関係者からは惜しむ声もある。

日系議員は上院でハワイ州選出のメイジー・ヒロノ氏、下院でカリフォルニア州選出のドリス・マツイ (*写真)、マーク・タカノ両氏が新会期でも議員を務める。


(2019年1月16日号掲載)

 

政権3年目、課題山積

独断強まるトランプ氏

2019年1月1日


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トランプ大統領は1月20日で4年の任期の折り返し点を迎える。

中国との貿易協議、北朝鮮非核化交渉、ロシア疑惑捜査対応など3年目も外交・内政の課題が山積。

2020年大統領選を視野に、野党民主党が下院で過半数を握る「ねじれ議会」の圧力も強まりそうだ。

トランプ氏が独断専行を続ければ、米国の混迷が世界に波及する恐れもある。

貿易摩擦を抱える中国との協議は2019年3月初めに交渉期限を迎えるが、結果次第では日本を含めた世界の経済に影響する。

中国は米国産大豆の購入再開や米国車への追加関税の3か月間停止を発表し、譲歩の構えも見せている。

ただ、中国通信機器大手ファーウェイ副会長の捜査が米中関係に一層の緊張をもたらしており、予断を許さない。

2016年大統領選のトランプ陣営とロシアの共謀をめぐるモラー特別検察官の捜査は大詰めを迎えた。

民主党はロシア疑惑に加えてトランプ氏の不倫口止め料疑惑を取り上げ、弾劾訴追もちらつかせて追及する。

トランプ氏はメキシコ国境の壁建設費が盛り込まれない予算案には署名しないとして年末、政府閉鎖に突入した。

長期化すれば国民生活への影響は避けられず、壁建設をめぐり妥協できるかどうかが注目点となる。


(2019年1月16日号掲載)

 

IWC脱退「危険で愚かな動き」

NYタイムズ紙、日本政府を批

2019年1月3日

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ニューヨーク・タイムズ紙 (電子版) は1月1日までに、日本政府による国際捕鯨委員会 (International Whaling Commission=IWC) への脱退通告は「多国間主義的な環境対策を支持してきた日本のような先進国にとっては、特に危険で愚かな動きだ」と論評した。

同紙は、数々の国際協定や合意から離脱するトランプ大統領の姿勢は国際秩序に計り知れない打撃を与えており、「日本が真似 (まね) るべきではない」と批判。

その上で、IWC脱退は「石炭産業を保護するトランプ氏と同様、国家主義的な政治家による策略以外の何物でもない」と指摘した。

また、鯨肉は既に多くの日本人の食卓から離れ、捕鯨の支持者も国民の4分の1程度にすぎないと分析。

国家主義的な政治家らも、捕鯨産業が昔年の繁栄を取り戻すことがないことは分かっていると強調した。


(2019年1月16日号掲載)

 

ウォーレン議員が出馬準備

大統領選、トランプ氏批判

2019年1月2日

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民主党の女性上院議員エリザベス・ウォーレン氏 (69) は12月31日、2020年大統領選出馬に向けた準備を行う委員会を発足させると発表し、富裕層を優遇するトランプ大統領を批判した。

トランプ氏の再選阻止を狙う民主党では約30人が立候補を探っており、動きが活発化しそうだ。

トランプ氏は31日、FOXニュースのインタビューで、ウォーレン氏がトランプ氏に勝てると思っているかは「彼女の精神科医に聞けばいい」と述べ、相手にしない態度を示した。

トランプ氏はこれまでもウォーレン氏を「間抜け」などとたびたび中傷してきた。

ウォーレン氏はビデオ声明で 「政府は富裕層の道具になっている」と述べ、大型減税や規制緩和で大企業や富裕層を優遇してきたトランプ政権を批判。

「民主主義や経済を全国民のために機能させ、米国の中間層を再建する」と訴えた。

ウォーレン氏はマサチューセッツ州選出で、民主党系無所属のバーニー・サンダース上院議員 (77) と並ぶ左派勢力の代表格。

2019年の早い時期に出馬するかどうか決断する考えを示している。

民主党のオバマ前政権で住宅都市開発長官を務めたヒスパニック (中南米系) のフリアン・カストロ氏 (44) も準備委員会を立ち上げており、1月中旬にも出馬表明する見通し。


(2019年1月16日号掲載)

 

菊池雄星、本場に挑戦

マリナーズと大型契約

2019年1月3日


米大リーグのマリナーズと、プロ野球西武ライオンズからポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた菊池雄星 (きくち・ゆうせい) 投手 (27) が1月1日までに最大で7年総額1億900万ドル (約119億9000万円) とみられる大型契約で合意に達した。

日本球界を代表する左投手が満を持して、高校時代から憧れていた競技の本場に挑む。

菊池投手は岩手県盛岡市生まれ。

私立花巻東高出身。

大リーグ、エンゼルスに所属する大谷翔平選手の3年先輩。

3年生の春に出場した甲子園で準優勝、夏は4強入り。

進路として日米球界を検討した末、メジャーへの挑戦を断念し、6球団から1位指名が競合したドラフト会議を経て西武に入団。

2017年に最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得し、2018年まで2年連続のベストナイン。

通算158試合に登板し、73勝46敗1セーブ、防御率2.77。

左投げ左打ち。

184センチ/ 100キロ。

27歳。


(2019年1月16日号掲載)