保守王国アラバマ州上院補選、共和敗北

保守王国アラバマ州上院補選、共和敗北

党に衝撃、トランプ氏の求心力低下も

2017年12月14日

© Sergsta

「保守王国」 と呼ばれるアラバマ州の12月12日の連邦上院補選で、民主党候補ダグ・ジョーンズ氏が共和党候補ロイ・ムーア氏を破った。

猥褻 (わいせつ) 疑惑が浮上したムーア氏に対する党内からの批判に耳を貸さず、ムーア氏支持を鮮明にしたトランプ氏が求心力を失い、党の分断が進む可能性が出てきた。

アラバマ州は、昨年の大統領選でトランプ氏が民主党のクリントン候補に30ポイント近い大差で勝利した伝統的な保守地盤だけに、共和党の衝撃は大きい。

11月のバージニア州知事選に続く敗北で、来年の中間選挙で上下両院の多数派維持を危ぶむ見方も出始めている。

共和党内では元々、キリスト教による統治や同性愛の違法化など過激な主張を展開する保守強硬派のムーア氏の擁立に反対意見が根強かった。

さらに、数々のセクハラ疑惑で出馬撤回を求める声が上がる中、トランプ氏は党主流派の追い落としを図るバノン前首席戦略官兼上級顧問に同調する形でムーア氏支持を打ち出したが、失敗した。

共和党のコーリー・ガードナー上院議員は「ムーア氏は適性を欠いていた」 と強調。

同党関係者も来年11月の中間選挙に向けた党勢の立て直しを急ぐべきだと指摘している。


(2018年1月1日号掲載)