酒はがんの危険高める、公式発表

酒はがんの危険高める、公式発表

飲み過ぎに注意と米臨床腫瘍学会


2018年1月6日

米臨床腫瘍学会の、がん予防委員会は「飲酒はがんの危険性を高める可能性がある」 として、アルコールを飲み過ぎないよう注意を呼びかける声明を発表した。

飲酒とがんとの関係は、国際がん研究機関(IARC) をはじめ米国内外の多くの研究機関から報告されているが、同学会が飲酒の危険性を公式に認め、対策に乗り出すのは初めてという。

声明によると、過剰な飲酒は喉頭、食道、肝細胞、結腸などのがんの原因になり得るほか、女性の乳がんに関しては、適量の飲酒であっても、わずかに危険性を高めるとの研究報告がある。

世界で新たにがん患者となる人の5.5%、がんによる死亡者の5.8%は飲酒が原因と考えられるという。

米国立衛生研究所 (NIH) などは、アルコール5%のビール1缶 (約340ミリリットル) を2時間以内に男性なら5本、女性なら4本飲むことを「深酒」とし、1か月間に5日以上、そのような飲み方をした場合に「過剰な飲酒」としている。

英国での最新研究によると、特定の条件下ではマウスの体内でアルコールの成分により、血液のもととなる細胞のDNAが破壊されることが確認された。

欧米の研究者は「飲酒ががんを発症させる仕組みが解明されつつある」としている。


(2018年2月1日号掲載)