2016〜17年は米国への旅行者減少

2016〜17年は米国への旅行者減少

排他的政策から「トランプ・スランプ」

2018年4月7日

米国を旅行先に選ぶ外国人が減少している。

観光業界では、トランプ大統領が掲げるメキシコ国境の壁建設やイスラム圏からの入国規制といった排他的な政策で、旅行者の足が遠のいたとの見方が強く、「トランプ・スランプ」という言葉がすっかり定着した。

米商務省によると、米国への旅行者数はリーマン・ショックが影響した2009年に前年比5.0%減の5,510万人となり、その後は拡大。

2015年には7,746万人に達した。

しかし、トランプ氏が大統領選で勝利した2016年は2.1%減と7年ぶりに減少。

2017年1~8月は減少率が拡大し、前年同期比3.6%減の4,882万人にとどまった。

国別 (2017年1~8月) にみると、トランプ氏が「雇用を奪った」などと非難するメキシコからが7.6%減、同氏が通商政策などで強硬姿勢を示す中国も5.6%減と急ブレーキがかかった。

日本からは1.0%増の237万人だった。

旅行者が減ったことで米国での消費金額も少なくなった。

2016年は前年比2.8%減、2017年は3.1%減の1,490億ドル (約15兆9,000億円) に落ち込んだ。


(2018年5月1日号掲載)