トランプ氏の「けだもの」 発言に波紋

トランプ氏の「けだもの」 発言に波紋

移民批判でメキシコ大統領府が猛反発

2018年5月19日

トランプ大統領が移民の一部は 「人間じゃない、けだものだ」 と侮蔑した発言に対し、メキシコ大統領府の報道官が5月17日に「受け入れられない」と激しく批判するなど反発が広がった。

メキシコ政府は米国務省に抗議文を送付した。

両国関係は、移民問題でメキシコを侮辱し続けるトランプ氏の発言などで著しく悪化。

7月1日に予定されるメキシコ大統領選でも、反トランプ氏を掲げる左派野党、国家再生運動 (MORENA) のロペスオブラドール党首が支持を集めており、今回の発言も選挙戦に影響を与えそうだ。

大統領府の報道官は「移民の人々は一生懸命働き、米国の生活に貢献している」と指摘し、トランプ氏の発言を非難した。

トランプ大統領は17日、移民の一部を「けだもの」 と呼んだ発言について、「(中米に本拠地があり) 米国で殺人や誘拐などの犯罪を頻繁に起こすギャング『MS13』を指していたことは話の流れから分かるはず」と記者団に語り、発言は正当だとの立場を示した。

また、トランプ氏はホワイトハウスでの会議で、不法移民らが凶悪犯罪を起こしていると指摘し、国境警備についても「メキシコは口で言うだけ。何もしない」と批判している。


(2018年6月1日号掲載)