「トランプの米国」憂慮

「トランプの米国」憂慮

重鎮葬儀で歴代大統領ら

2018年8月20日

© Krista Kennell / shutterstock.com

共和党重鎮のジョン・マケイン上院議員の葬儀が9月1日、ワシントン大聖堂で営まれ、オバマ、ブッシュ (子)、クリントンの歴代大統領夫妻ら数千人が参列した。

弔辞でオバマ氏らはマケイン氏が米国の民主主義に尽くしたと功績を讃え、名指しは避けながらもトランプ大統領の分断を助長するような政治姿勢を憂慮し、苦言を呈した。

トランプ氏は葬儀に欠席。

ゴルフ場で1日を過ごし、葬儀が全米で生中継され国民が服喪ムードに包まれていた最中にも、通商問題など無関係な内容のツイッターへの投稿を連発するなど異質ぶりが際立った。

「大げさな言葉や侮辱、まやかしの議論で政治が卑小でさもしく見えることがある」。

オバマ前大統領はトランプ政権下の政治情勢を念頭に語り、2008年大統領選で対立候補として戦ったマケイン氏は「もっと大きく、良いものを訴えていた」と評価。

「憲法が私たちを結束させることを知っていた。民主主義に不可欠な報道の自由を守っていた」と述べた。

ブッシュ元大統領は「彼は独裁者でも消せない尊厳に敬意を払い、権力の乱用を憎んだ。

国のためにならないと考えた政策に立ち向かい、国家の理念を守った」と死を悼んだ。


(2018年9月16日号掲載)