テニスの性差別論、審判団が不満

テニスの性差別論、審判団が不満

セリーナからの批判に擁護少ない

2018年9月14日

テニスの全米オープン女子シングルス決勝で大坂なおみ (日清食品) に敗れた元世界ランキング1位のセリーナ・ウィリアムズ (米国) が主審の判定を「女性差別」と批判した問題で、擁護の声が少ないことに審判団が不満を持っていると9月12日までに複数の海外メディアが伝えた。

英紙ガーディアンは審判団が組合設立も視野に入れているとした上で、ツアーを統括する女子テニス協会 (WTA) が9日にS・ウィリアムズ擁護の声明を出し、国際テニス連盟 (ITF) が主審を支持した声明発表は10日と遅れたことが不満という。

契約で公に話すことができない匿名の審判員は「みんな、主審がもし自分だったらと自問している」と述べた。

英紙タイムズはS・ウィリアムズ戦のボイコットも検討していると伝えた。

米スポーツ専門局ESPNによると、ボイコットなどの可能性は低いものの、元審判員は「審判界はWTAに捨てられたことに完全に動揺している」と影響を語った。

8日の決勝で主審に対し「泥棒」などの暴言があったS・ウィリアムズは男子が同様の違反行為をしても罰は受けないと主張して議論を呼んだ。

往年の名選手マルチナ・ナブラチロワさんはニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、男女で二重基準があることを認めながら「『男子が罰を逃れられるのなら女子も逃れられるべき』との基準を適用するのがいい考えとは思わない」とS・ウィリアムズを批判した。

テニスの全米オープンの主催者は9日、前日の女子シングルス決勝で主審に暴言を吐くなどの行為があったS・ウィリアムズに対し、17,000ドル (約189万円) の罰金を科した。

AP通信が報じた。

大坂なおみに敗れたS・ウィリアムズは3度の違反行為があり、主審への暴言で10,000ドル、コーチからの助言で4,000ドル、ラケットの破壊で3,000ドルがペナルティーの内訳。

罰金は準優勝の賞金185万ドル (約2億535万円) から引かれる。


(2018年10月1日号掲載)