トランプ氏、山火事現地入り…「モンスター」 と猛威強調

 

トランプ氏、山火事現地入り…「モンスター」 と猛威強調

カリフォルニア州電力大手「PG&E」 への損害賠償訴訟の動きも

2018年11月19日

トランプ大統領は11月17日、山火事で甚大な被害が出ているサンフランシスコ北方のビュート郡の現場を視察した。

火事を「モンスター (化け物)」に例え、州史上最悪の犠牲者を出した火災の猛威を強調した。

11月8日に発生した山火事を受けて、トランプ氏が現地入りしたのは初めて。

ビュート郡では少なくとも71人の死亡が確認されたほか、1,270人が安否不明となっている。

ロサンゼルス郊外の山火事では3人が死亡し、同州全体の犠牲者は計80人に上った (*それぞれ11月19日現在の統計)。

トランプ氏は「このようなカリフォルニアは見たことがない」 と発言。

自宅を失った住民の支援や復興に力を入れる考えを示した。

一方、同州の森林管理が失敗しているとの持論を持ち出し「大きな問題があるように思える」と述べた。

視察にはブラウン州知事と、中間選挙で勝利したニューソム次期知事が同行した。

カリフォルニア州で多発する大規模な山火事について、地球温暖化や気候変動との関連を指摘する専門家は多い。

だが、地球温暖化に否定的な立場を取るトランプ氏はこの日、同行記者らに「いろいろな要因があると思う」と述べる一方、地球温暖化との関係は認めなかった。

トランプ氏は、同州の森林管理に問題があるとツイッターに投稿し、反発が広がっている。

また、地元弁護士らは14日までに、同州の電力大手「PG&E」の設備の不具合が原因だとして、同社に対し損害賠償を求める訴訟をサンフランシスコの裁判所に起こした。

ロイター通信などが報じた。

米メディアによると、8日にビュート郡の山火事が始まる前、付近の送電線の設備などで火花が生じる不具合が生じていたことをPG&Eが把握していたという。

地元当局は火事の原因については特定していない。


(2018年12月1日号掲載)