大統領候補指名争い、民主初戦は最若手リード

 

大統領候補指名争い、民主初戦は最若手リード

中道派 vs. 左派接戦、重鎮低迷 アイオワ州党員集会、政治変革託す

2020年1月20日

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大統領選民主党候補指名争いの初戦、中西部アイオワ州党員集会は中道の前インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ氏 (38) がリードし、左派バーニー・サンダース上院議員 (78) と僅差で競る展開が続いた。

民主党が2月5日、最終集計を発表した。

既存の政治体制から距離を置く両氏が上位で接戦となったのは、変革を託す民主党支持者のメッセージとなった。

本命候補とも言われた党重鎮の中道ジョセフ・バイデン前副大統領 (77) は得票が伸びず低迷。

このまま苦戦が続けば挽回に向けた立て直しが必要となりそうだ。

全米では無名に近いブティジェッジ氏は初戦で勝利し注目を集めた。

サンダース氏は格差是正など左派の主張への支持の強さを示したとみられる。

バイデン氏は副大統領や上院議員を歴任した政治経験が豊富な半面、既存の政治体制の象徴として敬遠された懸念がある。

党員集会が行われたアイオワ州約1,700会場の最終結果発表では、ブティジェッジ氏が26.2%でトップ。

肉迫するサンダース氏が26.1%で2位。

左派のエリザベス・ウォーレン上院議員 (70) が18.2%で3位と続き、バイデン氏は15.8%で4位に留まった。

中道のエイミー・クロブシャー上院議員 (59) も12.2%と善戦した。

各候補は2月4日から、第2戦となる予備選が11日に開かれる東部ニューハンプシャー州で集会などを開催した。

ブティジェッジ氏は政治経験は人口約10万人の地方市長のみ。

同性愛を初めて公言する民主党の主要大統領候補でもある。

「民主社会主義者」を自称するサンダース氏は米国で広がる格差や矛盾に苦しむ社会的弱者の声をすくい上げてきた。

トランプ大統領がアウトサイダーの立場から既存の政治を批判して大統領にのし上がり、共和党の姿を変えたように、民主党内でも地殻変動が起きる可能性をはらむ。


(2020年2月16日号掲載)