全米コロナ感染600万人超、減速傾向も収束遠く

CA州沈静化の兆し、SD郡は制限付きビジネス再開

2020年9月4日

NYタイムズ紙の集計によると、新型コロナウイルス感染者が8月30日、米国で600万人を超えた

世界全体の感染者数は約2,500万人で、米国は約1/4を占める。死者は18万人余りで、いずれも世界最多

新規感染者の増加ペースは7月末以降、減速傾向にあるが、依然として1日当たり4万~5万人確認されており、収束には程遠い状況だ。

これまで感染が深刻だったCA州やフロリダ州などでは沈静化の兆しが見られる一方、中西部などで感染が拡大しており、ホットスポット (一大感染地) は各地に拡散した。

同紙によると、州別の累計では CA州が最多で約70万人

次いでテキサス、フロリダ、NYの各州となっている。

5月頃まで感染の中心地だった東部は、感染状況は落ち着いているものの、NY市では店内飲食の禁止が続くなど市民生活は正常化していない。

CA州のニューソム知事は8月28日、州内各郡の新型コロナウイルス感染拡大度を4段階 (ティアー) で示す新基準を発表した。

感染度は低い順に「最小限レベル」→「中レベル」→「相当レベル」→「広範囲レベル」の4ステージに分けられ、陽性者の割合や人口10万人当たりの感染者数 (新設基準) などが判断要素となる。

SD郡は総合判断では「相当レベル」(第3段階) に当たる

陽性率は3.8% (8/28時点) の「中レベル」(第2段階=2.0%〜4.9%) に抑えられており、郡当局は8月31日より一部の屋内ビジネスの条件付き再開を許可すると宣言。

7月7日に出された感染危険度の高い屋内ビジネスの営業停止令から83日を経て、再び許可が下りたことになる。

対象ビジネスと人数制限は以下の通り。

◆飲食店、教会/礼拝所、映画館:収容率25%以内または100人 (少ない数を適用)。*飲食店の営業時間は10pmまで。

◆ジム/フィットネスセンター、ダンススタジオ、ヨガ教室:収容率10%以内。

◆動物園、水族館、博物館/美術館:収容率25%以内。

◆美容院、理髪店、ネイルサロン、タトゥパーラー、スキンケア、ボディピアス業など:通常営業可。

◆小売業:最大収容人数の50%。

SD郡保健福祉課は屋内営業再開に際し、安全対策規定を掲げている。

① 営業スタッフと顧客の双方がマスク/フェイシャルカバーを着用し、店内での手洗いを励行。

② 顧客間のソーシャルディスタンス。

③ 開店/開場前に「SD郡安全業務再開プラン」(County’s Safe Reopening Plan) に必要事項を書いて入口に掲示。
*書式はSD郡ウェブサイト sandiegocounty.gov/ → Coronavirus Disease 2019 Information で入手可

SD郡は第3段階 「相当レベル」 に該当するが (8/28現在)、南CAでは多くの郡 (LA、オレンジ、リバーサイド、インペリアル) が最大の警戒を要する第4段階「広範囲レベル」にある。

とはいえ、SD郡も不安要素を抱えている。

8月後半の1日の感染者数は200人台に抑えられていたが、8月31日の屋内ビジネス再開から4日後には一気に453人に激増

経済活動の復活が感染増加を助長したと考えるなら、今後、再三の営業停止措置が出されるという懸念が残る。

(2020年9月16日号掲載)