ワクチン接種完了者はマスク不要に? 6/15より ロサンゼルスで集団免疫の見通し、サンディエゴは? 

2021年5月20日

バイデン大統領は5月12日、ホワイトハウスで演説し、製薬大手ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、12~15歳も接種対象にすると発表した。

疾病対策センター (CDC) の諮問委員会が同日に接種を了承した。

全米の薬局など15,000か所以上で接種可能になるという。
 

食品医薬品局 (FDA) が5月10日に12~15歳の接種を許可し、CDC諮問委員会の了承を待っていた。
 

FDAによると、米国で12~15歳を対象に実施した治験では、極めて高い有効性が示され、副反応は16歳以上と同程度だったという。


カリフォルニア州公衆衛生局は、6月15日にCDCのマスクに関するガイドラインを導入する予定で、ワクチンを接種した州民はほとんどの室内環境でマスクを不要とする指針を適用する方針を明らかにした。

また、ニューサム知事は、各郡を4段階に色分けしたビジネス制限基準を6月15日を目処 (めど) に廃止すると発表。

そもそもニューサム知事が規定した再開ガイドラインは恣意 (しい) 的であり、問題だと批判していた州民も多く、同知事の解職 (リコール) の賛否を問う住民投票を求める有効署名が162万人を超えた。

これにより、リコール選挙が年内に行われる見通しだ。


ロサンゼルス郡の保健当局者は5月10日、新型コロナウイルスのワクチン接種がこのまま順調に進めば、7月中にも同郡全体でウイルスが広がりにくくなる「集団免疫」を獲得できるとの見通しを示した。
 

LA郡でワクチン接種の対象となる16歳以上の約830万人のうち、少なくとも1回の接種を終えた住民は約6割。

当局者は週40万回の接種ペースを維持できれば「7月中旬か下旬には (集団免疫の) レベルに到達できる」と述べた。
 

集団免疫は人口の一定数以上が免疫を持ち、感染が広がりにくくなる状態で、理論的には人口の60~70%が抗体を持つと達成できるとされる。
 

LA郡の新型コロナの累計感染者は約124万人で、死者は約2万4,000人。

一時は医療体制が逼迫 (ひっぱく) するなど深刻な状況に陥ったが、ワクチン接種の進展もあり、1日当たりの新規感染者数は数百人台で推移している。


サンディエゴ郡保健福祉課は5月7日、郡内のワクチン接種状況を発表し、同日までに3,544万6,365回接種したことを明らかにした (5月第1週の25万4,960回は前週より約6万1,000本減)。

170万2,257人がファイザー製かモデルナ製のワクチンを1回接種しており、サンディエゴ郡が目標とする16歳以上のサンディエゴ郡住民4分の3 (201万7,011人) へのワクチン接種は84.4%達成されたことになる。

また、16歳以上の年齢層のうち、120万8,307人 (郡の目標の59.9%) が、ファイザー社またはモデルナ社のワクチンを2回接種するか、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のシングルショット・ワクチンを済ませている。

サンディエゴ郡当局が発表した5月19日時点の統計によると、郡内の累計感染者数は27万9,344人

累計死亡者数は3,746人

直近14日間 (5/6~5/19) の1日感染者数は平均106.5人で (4/22~5/5=186.4人)、100人未満の2桁に抑えた日が3日ある。

また、直近14日間 (5/6~5/19) の1日死者数も平均2.14人と減少が続き (4/22~5/5=2.78人)、集中治療室 (ICU) 搬送者数も1日平均1.07人と低水準を推移している (4/22~5/5=1.36人)。

サンディエゴ郡で集団免疫が期待できる日も、そう遠くないかもしれない。

*ワクチン接種場所の確認と事前予約は vaccinationsuperstationsd.com

* myturn.ca.gov に登録して基本情報を入力するとワクチン接種の順番確認と予約可。


(2021年6月1日号掲載)