世界の陽性者1億人に迫る、死者約195万、見えぬ収束 ワクチン接種に準備の遅れ、SD郡の感染状況も悪化

2021年1月13日

欧米を中心に猛威を振るう新型コロナウイルスの感染者数が世界で9,200万人を超え、1月中にも1億人に達する勢いだ。

地球人口の1%を上回り、100人に1人以上が陽性となった計算になる。世界全体の死者も200万人に迫っている。

世界保健機関 (WHO) の1月5日付状況報告などによると、世界の新規感染者は3週連続で400万人を突破。

累計感染者が多い国は米国の2,300万人超を筆頭に1,000万人超のインド、800万人を超えたブラジルと続く。

米国の新規感染者は世界の約4分の1を占め、感染拡大のペースはこれまでにない速さで進んでいる。

誰がいつ感染してもおかしくないリスクの高い状況が続いており、入院者数も高止まりしている。

新型コロナウイルス感染による全米の1日当たりの死者数は4,000人超 (CDC / 1月13日=4,131人)。

人類はワクチンに望みをつなぐが、収束はいまだ見通せない。

1日20万人超の陽性者が出ている米国では昨年12月、医療従事者や長期療養施設に入所する高齢者らへの1回目のワクチン接種を開始した。

ただ、米疾病対策センター (CDC) によると、12月30日時点で約1,240万回分が供給されたのに対し、実際に接種されたのは約280万人にとどまっており、態勢整備の遅れが指摘されている。

米国では、本来は3~4週間後に受ける2回目のワクチン接種を遅らせて、浮いた分を1回目に回そうとする議論が起きたが、米食品医薬品局 (FDA) は1月4日、2回の接種は規定通りに行うべきとの声明を出した。

*ワクチン接種優先順位に関しての詳細は本誌2021年1月1日号の『NEWS BROWSER』(P.38) をご覧ください。

そんな中、感染力の強さが懸念される変異種が英国から40か国以上に拡大。

米国では12月29日にコロラド州で初の変異種の感染例が出た。

翌日、カリフォルニア州でも変異種感染第1号がサンディエゴで確認されたことから、日本政府は水際対策/検疫強化の対象国/地域にカリフォルニア州を追加指定した。

この措置により、日本に帰国する日本人についても、今年1月末までの間は、出発前72時間以内の新型コロナウイルス検査証明が必要となる。

*日本における新たな水際対策措置/カリフォルニア州に対する検疫強化対象地域指定については、『ゆうゆうニュースレター』 2020年12月31日号掲載の「在ロサンゼルス日本国総領事館からのお知らせ」をご覧ください。

カリフォルニア州では累計感染者数が270万人を超えた。
1日の新規感染者報告数は3〜4万人で、夏場のピークだった7~8月の12,000人台を3倍上回る増加ペース。

ニューソム知事による外出制限令の延長措置が続くなか、カリフォルニア州南部では集中治療室 (ICU) の収容余力が0%となっており、医師や看護師も不足し、医療体制への負荷が高まっている。

サンディエゴ郡当局によると郡内の累計感染者数は20万人を超えた。

1日の新規感染者数は新年を迎えて2,000~4,000人台のハイペースで推移しており (最多は1月8日の4,550人)、1月13日の統計では累計死者数が1,952人に達し、年末~年始にかけての1日の新規死者数も1桁増のペースから30~60人台へと跳ね上がった。

フレッチャー郡行政官は「外出制限令前の感謝祭ウイークにおける人出急増からコロナ感染症の潜伏期間を経て、現況に至った可能性が強い」との見解を述べた。

郡内で確認された変異種感染が状況をさらに悪化させる懸念も表明している。


(2021年1月16日号掲載)