第37代SD市長にグロリア氏 民主党同士の決選、ブリー氏破る

2020年11月18日

大統領選の投票が行われた11月3日、第37代サンディエゴ市長を選出する決選投票が実施され、トッド・グロリアCA州下院議員 (42) がバーバラ・ブリーSD市議会議員 (71)  を得票率で56%対44%と優位を保ち、開票率100%を待たずに当選確実を決めた。

3月の予備選では得票率でグロリア氏が1位、ブリー氏が2位となり、両候補が決選投票に駒を進めていた。

今回は民主党候補の一騎打ちだった。

当選したグロリア氏はSD市議時代の2014年に最低賃金の引き上げ案を提唱し、当時の市議会勢力の民主党優位 (6対3) を背景に、翌年から毎年、段階的な増額を実現したキーマンとして知られる (今年のSD市最低賃金は$13)。
 
グロリア氏はSD市議から2016年にCA州議員へ転身。

第35代市長ボブ・フィルナー氏がセクハラ行為を糾弾されて辞任した後、臨時市長を約7か月間務めた。

ホームレス問題、住宅事情改善、公共交通機関拡充、ホームレス向けの住宅建設を喫緊の課題に挙げているほか、地球温暖化対策の長期ビジョンも示している。

落選したブリー氏は経済ジャーナリスト、ハイテク起業家の経歴を持ち、最重要課題にホームレス対策を挙げていた。

住宅増設に賛成しつつも、大企業誘致に伴う拙速な宅地造成に警鐘を鳴らし、快適な生活環境の実現を唱えたほか、「透明な市政」 の実現も公約に掲げた。

また、両候補とも、警察予算削減は黒人差別問題の解決策にならないという見解を表明していた。

SD市長選挙とSD市議の一部改選の結果、市議会の勢力図は民主8、共和1。民主党の絶対的優位となった。


(2020年12月1日号掲載)