米国内感染「オミクロン株」95%に SD郡、感染者急増も入院率低下

2022年1月6日

バイデン大統領は1月4日、新型コロナウイルス対策について演説し「数週間、困難な状況が続く」と強調、ワクチン接種を改めて呼びかけた。

ジョンズ・ホプキンズ大の集計では、1日当たりの新規感染者は1月3日に100万人を突破。

米疾病対策センター (CDC) は4日、感染力の強い新変異株オミクロン株がデルタ株からほぼ置き換わり、米国内感染の95%を占めるとの推定を発表した。


一足早くオミクロン株が広がった南アフリカでは感染者が急減したが、米国の感染症専門家ジェイコブ・ルミュー博士は「米国は冬ということもあり、南アフリカよりも波は長く続くかもしれない」と懸念を示した。


米国は厳しい行動制限を課さず、ワクチンの普及により医療機関の負担軽減を図るが、接種完了者は人口の62%と伸び悩んでいる。

バイデン氏は「未接種者の間で大流行が続いている」と指摘。

一方で「子供たちは安全に学校に通うことができる」とも話し、公共施設の換気対策などに補助金を活用するよう促した。


また、昨年12月に食品医薬品局 (FDA) が緊急使用を許可したファイザー製の飲み薬 「パクスロビド」の調達を倍増し、2,000万人分を確保したと明かした。


FDAは3日、新型コロナウイルスの新たな変異株オミクロン株の拡大を受け、ワクチン追加接種の対象年齢を引き下げた

新型コロナによる子供の入院が過去最多となり、接種促進が急務となっていた。

CDCによると、17歳以下の入院は1月1日までの1週間で1日平均574人と、前週比でほぼ倍増した。


冬休み明けの学校では、授業再開に伴い、教職員の感染も相次いでいることから、対面授業をオンラインに切り替える動きが出ている。


カリフォルニア大サンディエゴ校 (UCSD) は1月6日、感染者急増により大学教職員の不足が生じ、対面授業の維持に影響が出ていることから、遠隔授業を1月31日まで延長すると発表した。

郡内のヘリックス・チャーター高 (ラメサ)、カテドラル・カトリック高 (カーメルバレー) なども、当座はオンライン学習に切り替えると表明している。


サンディエゴ郡保健福祉課は1月4日、郡内の新型コロナウイルスの感染状況が大晦日から新年明けに悪化し、12月31日、1月1日、1月2日の3日間で計17,000人以上の陽性例が確認されたと報告。

新年1月初旬の新規感染者は5,000人8,000人台で推移するなど急増傾向をみせた。

1月6日付の累計数は患者471,278人死者4,495人集中治療室 (ICU) 搬送者1,959人入院者19,388人

しかし、郡内の死亡率は12月30日に1.1% → 1.0%、ICU 搬送率は1月3日に0.5% → 0.4%、入院率も1月3日に4.5% → 4.3%と僅かながら好転した。

サンディエゴ郡のワクチン接種率が全米統計よりも高水準を維持しており、退院率/快復度をアップさせ、オミクロン株が累計患者数の増加に拍車をかける反面、
重症化が抑制されているとも言えそうだ。


ワクチン接種の予約とロケーション確認は myturn.ca.gov (CA州公衆衛生局)、または coronavirus-sd.com/vaccine (SD郡保健福祉課) へ。



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(2022年1月16日号掲載)