Friday, 29 March 2024

アザラシ保護条例

CCC、SD市のアザラシ保護条例を承認

繁殖期の海岸閉鎖、違反者に罰金$1,000

2014年8月15日


seal protectionCA州沿岸管理員会 (CCC) は8月14日、今年2月にSD市議会が条例化を決議した、カーサコーブ (通称チルドレンズプール) の砂浜に棲息するゴマフアザラシの保護規定を承認。

これにより同条例は法的効力を有し、繁殖期の毎年12月15日〜5月15日の5か月間、同海岸を閉鎖することが正式に決まった。

 
閉鎖期間に海岸に立ち入った違反者は最高1,000ドルの罰金 あるいは6か月間の拘留、または制裁金250~500ドルを科される。

閉鎖期間中、カーサコーブは防潮堤の階段から砂浜まで鎖で囲まれ、海岸への立ち入りを禁じる標識が立てられる。

 
地元の動物保護団体は「アザラシの全面勝利」 として、CCCの 決定を歓迎するコメントを出している。

保護条例制定を推進してきた元SD郡長パム・スレーター = プライス氏は「人々が頻繁に海岸を訪れる夏季は (海岸が) 開放されるので、合理的な 規定」 と語った。

一方、ダイバーや波止釣り愛好家の間では、動物保護の名の下に、カーサコーブのみならず、他海岸にも同様の条例が施行される端緒を開いたと懸念する声も聞かれる。

 
過去20年以上にわたり、アザラシの繁殖保護対策と一般市民の海岸アクセス権優先の対立が続いてきたが、条例施行により長い論争に終止符が打たれる。



(2014年9月1日掲載)