サンディエゴで伝統舞踊や歌声を披露
岩手県普代村、福島県広野町の中学生
2014年9月27日
SDで開催の「日米草の根交流サミット」に、東日本大震災の復興支援の一環で招待された岩手県普代村と福島県広野町の中学生計約30人が9月26日、SD市内の高校で伝統舞踊や歌声を披露、米国人高校生ら200人以上が興味深げに鑑賞した。
広野町の広野中学校の生徒が「故郷」や「上を向いて歩こう」などを合唱すると、米国人高校生の間から歌に合わせて手拍子が —— 。
普代村の普代中学校、「神楽同好会」 のメンバーは「中野流鵜鳥七頭舞」 と呼ばれる豊作を願う舞踊を披露。
衣装に身を包み、刀などを持ってダイナミックに舞う姿に歓声が起きた。
合唱した広野中3年の根本妃奈さん (14) は震災後、群馬県や福島県いわき市に避難し、昨年夏に広野町に戻った。
「元気な姿を (米国の人に) 見てほしい」。
「七頭舞」を8年ほど続けているという普代中2年の新田将輝君 (13) は暑さで汗を光らせながらも、観客の反応に達成感があったと言う。
同中3年の道上夢子さん (14) も「観客が近くに感じられた。言葉は伝わらなくても (舞踊は) 伝わった」と話した。
生徒たちは9月23日に、大リーグのパドレスが本拠地とする球場ペトコパークで公演。
生徒ら訪問団は公演のほか、地元の大学生や高校生とも交流した。
(2014年10月16日号掲載)