SD郡内で2人目の西ナイル熱死亡者
CA州合計22人、過去10年で最多
2014年11月1日
SD郡保健福祉課は10月31日、SD市内サンカルロス地区に在住していた71歳男性の死因が西ナイル熱感染によるものと発表した。
郡内における今年の西ナイル熱死亡者は2人となった。
この男性は10月9日に、高熱、頭痛、衰弱の症状を呈し、市内の病院に搬送された後、28日に死亡。
米国公衆衛生局の検査では死因確定に至らなかったが、市内の医療機関が西ナイルウイルスの感染の疑いを示した後、郡保健福祉課の公式見解となった。
SD郡では10月末までに西ナイル熱感染者が11人を数え、30羽の鳥の死骸から西ナイルウイルスが検出されている。
郡内の感染者数は2008年の36人をピークに、2009年から2013年までの合計がわずかに2人と安定していた。
だが、CA州全体における今年の西ナイル熱死亡者は22人を数え、過去10年で最悪の数字となっている。
全米でエボラ出血熱への脅威が広まっているが、CA州では西ナイル熱への警戒を要する。
西ナイルウイルスはフラビウィルスの一種で人にも動物にも感染する。
約8割は無症状だが、2割程度に風邪に似た症状が出る。
高齢者や基礎疾患を持つ免疫の弱い人は重篤な症状に陥る危険性があり、脳炎などが起きて重症化することもある。
本来は軽症の病気で多くは数日 ~1週間で回復する。
致死率は1%未満。
(2014年11月16日号掲載)