Thursday, 28 March 2024

アジア重視の米海軍、イージス艦を追加配備

アジア重視の米海軍、イージス艦を追加配備

サンディエゴを母港とするチャンセラーズビル

2015年1月16日


chancellorsville米海軍は1月16日、今年夏に神奈川県横須賀市の米海軍横須賀基地に、イージス艦チャンセラーズビル (USS Chancellorsville, CG-62/1万117トン) を新たに配備すると発表した。

中国や北朝鮮をにらんだ米国のアジア重視戦略「リバランス (バランス調整)」の一環という。

米海軍は、今年と2017年の夏に、イージス艦1隻ずつを追加配備すると昨年10月に発表したばかり。

同基地は2017年には原子力空母やイージス艦など14隻態勢になる。

米海軍や市によると、チャンセラーズビルは現在、サンディエゴ基地を母港とする。

乗員は約350人増えるが、米側は施設の追加は必要ないとした。

米海軍は「新たな追加配備は海上自衛隊との共通目標を達成すべく、必要不可欠な中核を担う」とのコメントを出した。

16日に外務省から説明を受けた横須賀市の吉田雄人市長は戦略に理解を示しつつも「昨年10月の追加配備で、市への負担増など全体像の説明を国に求めていた中で、さらに追加配備となった。

(日米両政府の) 情報提供のあり方は明らかにおかしい」と苦言を呈した。

*写真はイージス艦チャンセラーズビル



(2015年2月1日号掲載)