「コミコン」 SD開催、2018年まで延長
決定要因はホテル収容能力、室料据え置き
2015年7月3日
約13万人が押し寄せるポップカルチャーの祭典「コミコン・インターナショナル」。
この大型人気イベントは2016年までSD・コンベン ションセンターでの開催が決定していた。
翌年以降の開催会場をめぐり、これまでにSD、アナハイム、LAの3都市が激しく招致合戦の火花を散らしてきたが、このほど主催者とSD市の間で2年延長の合意に達し、少なくとも2018年までSD・コンベンションセンターで開催されることになった。
SD市はコミコンの継続的開催を確実にするため、5億2000万ドル (約629億円) のコンベンションセンター拡張計画を進めてきた。
増築の資金源を求めて、地元ホテル経営者らによる室料値上げを市が承認したが、州控訴裁から 「住民投票に問わずに決定したのは違憲」との判断が示され、拡張工事の遅延が避けられない状態となっていた。
2年延長の合意に至った背景として、フォールコナーSD市長が地元ホテル業界に対し、室料を据え置くよう説得し同意を得たことが大きい。
コンベンションセンター近辺には歩いて移動できる範囲にホテルが並んでおり、12,000室もの収容キャパシティーと手頃な宿泊料金が決め手となった。
コミコンの経済効果は約1億3600万ドル (約163億円)。
(2015年7月16日号掲載)