太平洋セメント、520億円で米工場買収
サンディエゴの物流施設も含む
2015年8月4日
太平洋セメント (本社:東京都港区) は8月4日、米国子会社のカルポルトランド・カンパニー (カリフォルニア州サンタマリア) を通じ、現地企業がカリフォルニア州に持つセメント生産工場と関連する2つの物流施設を、計4億2000万ドル (約520億円) で買収すると発表した。
2015年度第2四半期中の9月までに買収完了を目指している。
日本国内市場の成長が頭打ちとなる中、需要拡大が見込める米国での事業強化を狙う。
買収するのは建設資材メーカー、マーティン・マリエッタ・マテリアルズ (本社:ノースカロライナ州ローリー) とそのグループ会社の施設。
工場は大消費地のロサンゼルスに近く、輸送コストの低減が見込めるという。
物流施設はそれぞれサンディエゴとサンフランシスコ近辺にある。
太平洋セメントは、今年5月、2017年度までの3年間で1000億円程度の成長投資を実行することを盛り込んだ中期経営計画を発表していた。
同社は1998年に秩父小野田セメントと日本セメントが合併して誕生した、セメント業界最大手の企業。
*写真はイメージ
(2015年8月16日号掲載)