コロラド州でペスト感染者2人死亡
SD郡ではハンタウイルス確認、野ネズミ注意
2015年8月8日
コロラド州プエブロ郡の保健当局は8月7日までに、成人1人がペストに感染した後、死亡したと発表した。
また、同州ラリマー郡で6月にも16歳男性がペストで死亡している。
当局などによると、2人はネズミなどの動物に付いていたノミから感染した疑いがあるという。
また、CA州の保健当局は7月半ばにヨセミテ国立公園を訪れたLA郡の子ども1人がペストに感染し、入院したと発表した。
年齢や性別は不明。
この子どもは快方に向かっている。
人から人の感染の可能性は低いとみられている。
同当局はリスなどに餌を与えたり、ネズミやリスの巣に近づいたりしないよう注意を喚起している。
SD郡では8月上旬、カールスバッドのアグアヘディオンダ潟湖 (せきこ) 近くで捕獲したカヤネズミ (赤褐色の小型ネズミ) からハンタウイルスが検出された。
ハンタウイルスは齧歯 (げっし) 類を宿主とする病原体で、人体に空気感染する可能性があり、まれに腎症候性出血熱やハンタウイルス肺症候群などの重病を引き起こす場合がある。
SD郡公衆衛生課は、野外で齧歯類 (ネズミ、リス、ヤマアラシなど) を見かけても決して触れないよう呼び掛けている。
(2015年9月1日号掲載)