Friday, 29 March 2024

シーワールドのシャチのショー、来年廃止

シーワールドのシャチのショー、来年廃止

2017年以降は教育的プログラムに変更

2015年11月10日


shamu-ending海洋テーマパーク運営のシーワールド・エンターテインメントは11月9日、サンディエゴのシーワールドで行われているシャチのショーを2016年で廃止すると発表した。

飼育環境をめぐり「動物虐待だ」 との批判があったことなどを受けた措置。

シャチが芸を披露するショーではなく、2017年からはシャチの生態を伝える内容にする。

フロリダ州など他のシーワールドについては具体的な対応を示していない。

動物愛護団体の批判が高まる中、カリフォルニア沿岸保全委員会 (CCC) は10月、サンディエゴのシーワールドに対し、水槽拡張計画の認可条件としてシャチの繁殖を禁止すると発表。

これを受けたシーワールドは、ショーの将来的な展望が立たなくなり、来年に廃止する決定を下したとみられる。

フロリダ州のシーワールドでは2010年、調教師がシャチに襲われて死亡した。

事故を取り上げたドキュメンタリー映画『ブラックフィッシュ』が2013年に公開されたのを契機に、調教師の安全に対する不安も高まっていた。

また、シーワールドは運営するテーマパークでの演出に生かす技術を提供してもらうため、パナソニックを公式技術パートナーに選んだと公表している。


(2015年12月1日号掲載)