パドレスで球団運営を研究する斎藤隆氏
編成本部付インターン、意欲的な46歳
2016年4月15日
日米で通算24年間プレーして昨季限りで現役を引退した斎藤隆氏が、今季は米大リーグのパドレスに所属している。
46歳にして肩書は編成本部付インターン。
「野球に携わるいろいろな仕事を可能な限り知りたい」と意欲に燃えている。
斎藤氏は東北福祉大から1992年にドラフト1位で大洋 (現DeNA) 入り。
1998年の日本一に貢献するなど14年間で87勝80敗48セーブを挙げ、36歳になる2006年にメジャーに挑戦した。
ドジャースでマイナー契約から抑えにはい上がり、翌年にはオールスター戦に選ばれるなど飛躍。
救援として7年で計338試合に登板し、21勝15敗84セーブをマーク。
2013年からは故郷、仙台が本拠地の楽天に所属して45歳まで投げた。
ドジャース時代の知人がパドレスでフロント業務に就いていることから今回の渡米が実現した。
コーチ留学ではなく、球団運営や育成システムを研究するのが主な目的で「どんなに時代が変化しても必要とされる人材になりたい」と話す。
シーズン中はマイナーチームを巡回し、アマチュア選手を評価する会議に出席するなど精力的に動く。
在籍は1年の予定で「今は知りたいことばかり」と貪欲だ。
(2016年5月1日号掲載)