サンディエゴに夏季リーグ新団体誕生へ
最高顧問に元プロ野球中日の谷沢さん
2016年5月3日
野球でプロを目指す米国の大学生らを対象にした夏季リーグの新団体が新たにサンディエゴに誕生した。
最高顧問に招かれたのはプロ野球中日で通算2,062安打を放った野球解説者の谷沢健一さん (68)。
リーグ運営への提案や日米の橋渡し役を期待され、6月半ばの開幕へ奔走している。
運営会社によると、夏季リーグは大リーグ機構が運営するものを含め全米各地に約70団体ある。
将来有望な大学生が6~8月の休暇中に腕を磨く仕組みとして130年以上の歴史があり、メジャー選手を輩出してきた。
谷沢さんは「簡単な挑戦ではないが、メジャーや日本のプロ野球に入る選手を育てていければ」と意気込む。
6チームで合計180人程度を集める予定で、3月下旬にはアリゾナ州の大リーグのキャンプ地に赴き、親交の深いジャイアンツのブルース・ボウチー監督らに人材紹介などの協力を求めた。
プレー以外も大事にする。
プロ野球が昨年から野球賭博問題に揺れたことで「人間形成やセカンドキャリアの受け皿にもしていかないと」と教育にも意欲を燃やす。
東大での特別コーチや社会人野球の支援など、球界の裾野を広げる活動を続けてきた谷沢氏が米国で挑戦を始める。
(2016年5月16日号掲載)