Friday, 29 March 2024

トランプ氏、サンディエゴで集会

トランプ氏、サンディエゴで集会

挑発的スタイル変えず「強い米国」 主張

2016年5月27日


共和党の大統領候補指名指名を確実にした実業家トランプ氏は5月26日、サンディエゴ・コンベンションセンターで集会を開いた。

同氏が繰り返してきたスローガンの「米国を再び偉大な国にする。米国を誇りに思える時がすぐに来る」 を改めて強調し、経済や軍事力を立て直して「強い米国 を取り戻す」と訴えた。

トランプ氏は過激な言動が問題視され、国内外から「大統領に不適格」と批判を受けながらも高支持率を維持している。

11月に民主党のクリントン前国務長官と対決する構図を見据えながら、トランプ氏は「クリントン氏を追い詰める。彼女はつまらない大統領にしかならない。通商を何も分かっていない」 と、本選への意欲を示した。

トランプ氏は今後、本選に向けて過激な主張を封印し、党内の融和に全力を挙げるとみられるが、道は険しい。

党内の 「反トランプ」 勢力が本選でトランプ氏の足を引っ張る方策の検討を始めたほか、クリントン氏を利するのを覚悟の上で本選の投票を棄権する案、共和党と価値観を共有する第3党候補の擁立案も報道されている。

また、ケヴィン・フォールコナーSD市長も、スポークスマンを通してトランプ氏不支持を表明している。




(2016年6月16日号掲載)