合衆国からのカリフォルニア独立を!
SD拠点にキャンペーン、反トランプ構想
2016年11月23日
大統領選でトランプ氏が勝利を収めたが、カリフォルニア州の開票結果はクリントン氏61.5%、トランプ氏33.2%と、クリントン氏が “圧勝” した。
この結果を受けて、カリフォルニア州の民意が全米の総意と相反する現実を看過できないとして、カリフォルニアを合衆国から独立させる動きがサンディエゴから出ている。
SD・ユニオン=トリビューン紙 (11/22付) の報道によると、この運動は 「Yes California Independence Campaign (イエス・カリフォルニア独立キャンペーン)」 と称され、SDに本部を置いて、離脱の是非を問う2019年春の住民投票の実施に向けて署名を集めるという。
この提案に対し、著名起業家のシャービン・ピシェバー氏が投資の協力を表明するなど、水面下で賛同の声が広がっている。
カリフォルニア州のGDPは約2兆4600億ドル (約258兆円 =*2015年IMF統計) でフランスと同規模。
独立しても世界6位にランクされる経済力を持つ。
だが、合衆国憲法は連邦からの州の独立について規定がなく、憲法改正手続きの条件も厳しい。
連邦最高裁への提訴も州が連邦を訴える資格がなく、原告不適格で却下されそうだ。
(2016年12月16日号掲載)