チベット仏教最高指導者、UCSDで講演

チベット仏教最高指導者、UCSDで講演

ダライ・ラマ14世、共感と対話を訴える

2017年6月19日

© vipflash

チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世 (81) が6月16日、UCSDのリーマック・フィールドで講演を行い、約25,000人の聴衆を前に、経済格差、環境破壊、テロリズム、人種間の分断など、地球上に山積する諸問題を解決するには「共感できる心の力」と「積極的な対話」が不可欠だと訴えた。

米国が離脱を表明しているパリ協定、さらに習近平体制下におけるチベットの未来展望、ロシアと NATO (北大西洋条約機構) の緊張関係など地政学的なトピックにも触れた。

同氏は 「21世紀を “対話の世紀” にすることが平和に続く道。

一人一人にその責務がある。

暴力と分断を解消する力が皆さんの心に宿っている」「個人の内面的な幸福を得ることで共感が生まれ、より良い世界が実現していく」と語りかけた。

ダライ・ラマ14世は翌17日、UCSDの一部の卒業式の演壇に立ち、現代教育において古代哲学の智慧 (ちえ) を学ぶ必要性を説いた。

同氏のUCSD来訪は2012年以来2度目。

5年前にはUCSD、SDSU、USDでも講演を行っている。

ダライ・ラマ14世はチベット仏教最高位の仏教博士号を持つ僧侶。

チベット行政府長として影響力を発揮し、1989年にノーベル平和賞を受賞。

2011年に行政府長を引退した。


(2017年7月1日号掲載)