SD郡のA型肝炎患者400人に迫る

SD郡のA型肝炎患者400人に迫る

10か月間で死者15人、非常事態宣言

2017年9月2日

サンディエゴ郡保健福祉課の発表によると、昨年11月から今年9月1日までに同郡内でA型肝炎と診断された人は379人に達し、そのうち15人が死亡した。

今回のA型肝炎の流行は例外的に速い感染ペースを示しており、郡当局は9月1日に非常事態宣言を発した。

緊急対策として、発生源とみられるSD市街地東部のホームレス密集地域を対象に、20個の簡易手洗所を同日の午前中に設置し、さらに翌2日までに20個の手洗所を加設している。

郡保健福祉課の緊急公衆衛生プランとして、まず高圧水洗浄機で汚染地域の糞 (ふん) 便などを完全清掃し、その後で簡易手洗所の設置に着手した。

A型肝炎は糞便を介しての経口感染のほか、加熱不十分のままウイルスに汚染された野菜・魚介類を食べたり、性交渉を通しても感染する。

小児は比較的軽症で終息する傾向にあるが、成人は黄疸 (おうだん)、発熱、下痢、嘔吐 (おうと)、倦怠感などの症状を呈し、高齢者ほど重篤になる危険性が高くなる。

予防としては、手洗い励行や十分な加熱調理を心掛けるほか、ワクチン接種による免疫強化も有効対策となる。


(2017年9月16日号掲載)