SD動物園サファリパークに新設エリア
オーストラリアの絶滅危惧種が大集合
2018年6月1日
SD動物園サファリパークが5月25日、オーストラリアの各種動物を自然環境の中で観察できる新設エリア「ウォークアバウト・オーストラリア」 (3.6エーカー) をオープンした。
1,740万ドル (約19億円) を投じて開設された飼育エリアでは、カンガルーをはじめ、ワラビー (小型カンガルーと呼ばれる有袋類)、ヒクイドリ (ダチョウに似た飛べない巨鳥 =*写真)、ハリモグラ (背中がトゲで覆われている珍獣)、ウォンバット (四肢が太く短いコアラに似た動物) など、豪州とパプアニューギニアに生息する動植物が集められている。
中でも、絶滅危惧種アカキノボリカンガルー (名の通り木に登る) の生態が興味深い。
全世界で約2,500頭が生存していると言われ、北米大陸で確認された個体数は46頭にすぎない。
ウォークアバウト・オーストラリアでは豪州北部とパプアニューギニアに広がる熱帯雨林を人工的に再現し、この絶滅種の飼育と研究が続けられる。
さらに、同エリアでは現地の耐乾性植物のための砂漠環境も整えられている。
ウォークアバウト・オーストラリアはサファリパークの入場料に含まれているが、より詳しく観察したい場合はサファリスタイルのガイド付き有料ツアー「ルース&メイツ」に参加できる。
(2018年6月16日号掲載)