メキシコへの送還継続容認
米連邦高裁、移民政策めぐり
2019年5月9日
サンフランシスコの連邦高裁は5月7日、トランプ政権が1月に導入した、難民申請中の不法移民をメキシコに送還して待機させる制度について継続を認める判断を下した。
法律に違反していると撤回を求めて提訴した人権団体などは、連邦最高裁に上訴するとみられる。
制度は「移民保護手続き」 と呼ばれ、トランプ政権の不法移民に対する不寛容政策の一環。
メキシコ政府によると、米当局はこれまで中米諸国などの出身者約3,200人をティフアナなどメキシコの国境の町に送還。
今後さらに送還する方針を示している。
人権団体などが2月に提訴。
連邦地裁は4月、一時差し止めを命じる仮処分を出したが、連邦高裁は政権の緊急申し立てを受け入れ、仮処分を凍結、審理していた。
(2019年6月1日号掲載)