全米失業率、50年ぶり低水準3.6%
SD郡2.8%、CA州3.5%を下回る
2019年6月30日
トランプ大統領は2017年の就任以来、雇用の拡大を目指し、大型減税や規制緩和といった景気刺激策、制裁関税を武器にした中国や日本、欧州との貿易赤字削減に重点を置いてきた。
米経済は好調で株価も高値圏にあるものの、関税の悪影響も出始めており、先行きには不透明感が漂う。
「米景気は歴史的にみて最高の状態だ」。
トランプ氏はこれまで2年半の実績を強調する。
大型減税の効果で、2018年の経済成長率は実力を上回るとされる2.9%を記録。
今年5月の失業率は3.6%と約50年ぶりの低水準となっている。
州労働局の発表によると、今年5月統計のCA州全体の失業率は3.5%、SD郡は2.8%まで改善した。
SD郡では昨年6月から今年5月までの12か月間に約25,600職の雇用が生まれた。
これは同期間にCA州が創出した新規雇用の9%に当たる。
過去1年を通してSD郡で最大の雇用数を示した分野は教育と医療で、直近の5月は来たるべき夏の行楽シーズンを見据えて観光業界での雇用が急増した。
過去30年間で記録したSD郡の最低失業率は1999年12月の2.6%。
最高率を示したのは、サブプライムローン危機の影響下にあった2010年1月の11.1%。
(2019年7月16日号掲載)