「シーポート サンディエゴ」再開発プロジェクト
最大の注目は500 フィートの異次元的タワー
2019年9月19日
SDの人気観光スポット、シーポートビレッジを含む、ダウンタウン・ウォーターフロントの大型改造計画「シーポート・サンディエゴ」の大要が明らかになった。
サンディエゴ港湾局は3年前、長期的な展望として、過去最大級のウォーターフロント再開発に着手する意向を表明。
港湾局の呼びかけに応じ、プロジェクトに興味を示す開発業者、コンサルタント社など、100社を超える企業/団体が計画案を提出していた。
中でも、最大の注目を集めているのは、SDの新しいランドマークとして、シアトルのスペースニードルに似た高層タワーをシーポートビレッジに出現させる構想だ。
地元メディアの報道によると、タワーは高さ約500フィート (約150メートル)。中央部分がくびれて、左右非対称のシリンダー型になっている。
“砂時計” にも似た異次元的な外観が特徴といえる。
計画によると、最上部は360度を見渡せる展望デッキ。
中央部には水族館が併設される。
また、タワーの下半分のスペースには385室のホテルが付設され、最も面積の広い最下部はホテル宿泊者と一般来客が利用できるフードコートと小売スペースになるという。
「シーポート・サンディエゴ」再開発計画の対象区域は全体で70エーカーの広さを有し、新築タワー内のホテル385室を含む計2,050室の宿泊施設建設を予定している。
多目的高層タワー建設の具現化には高いハードルが待ち構えている。
プロジェクトによる環境変化の影響報告がSD港湾委員会に提出された後、カリフォルニア沿岸委員会 (CCC) で審議され、承認を待つことになる。
CCCはCA州海岸線の環境保全と美化推進の視点から、州法に基づいて沿岸部の土地利用を規制・監督する公的機関。
建造物の「高さ制限」規定の例外措置や、その地域の「シンボル性」なども審議されることから、結果の可否は予想しにくい。
だが、過去を振り返ると、CCCから却下されたケースは多く、楽観は禁物だ。
「シーポート・サンディエゴ」再開発計画の重要ポイントは、一般のツーリストスポットに見られるような観光客一辺倒のアトラクションを排し、地元住民にとって寛ぎのスポットとなる要素を取り入れるという方針。
また、より広いスペースを確保して、コンサートやイベント会場としての機能性を向上させたいとの意向もある。
さらに、24時間バーやレストランを新設し、空港利用者の立ち寄りスポットとしての魅力を増大させる案も含まれている。
シーポートビレッジはカールスバッドに本社を置くテラマー・リテール・センターズ (不動産投資・管理・開発) とのリース契約期間が去年9月で満了となった。
そのような事情も、大規模な改造計画案を募集した背景となった。
同プロジェクト (第1フェーズ) の着工は早くて2024年の見通し。
*写真はイメージ
サンディエゴ港湾局は3年前、長期的な展望として、過去最大級のウォーターフロント再開発に着手する意向を表明。
港湾局の呼びかけに応じ、プロジェクトに興味を示す開発業者、コンサルタント社など、100社を超える企業/団体が計画案を提出していた。
中でも、最大の注目を集めているのは、SDの新しいランドマークとして、シアトルのスペースニードルに似た高層タワーをシーポートビレッジに出現させる構想だ。
地元メディアの報道によると、タワーは高さ約500フィート (約150メートル)。中央部分がくびれて、左右非対称のシリンダー型になっている。
“砂時計” にも似た異次元的な外観が特徴といえる。
計画によると、最上部は360度を見渡せる展望デッキ。
中央部には水族館が併設される。
また、タワーの下半分のスペースには385室のホテルが付設され、最も面積の広い最下部はホテル宿泊者と一般来客が利用できるフードコートと小売スペースになるという。
「シーポート・サンディエゴ」再開発計画の対象区域は全体で70エーカーの広さを有し、新築タワー内のホテル385室を含む計2,050室の宿泊施設建設を予定している。
多目的高層タワー建設の具現化には高いハードルが待ち構えている。
プロジェクトによる環境変化の影響報告がSD港湾委員会に提出された後、カリフォルニア沿岸委員会 (CCC) で審議され、承認を待つことになる。
CCCはCA州海岸線の環境保全と美化推進の視点から、州法に基づいて沿岸部の土地利用を規制・監督する公的機関。
建造物の「高さ制限」規定の例外措置や、その地域の「シンボル性」なども審議されることから、結果の可否は予想しにくい。
だが、過去を振り返ると、CCCから却下されたケースは多く、楽観は禁物だ。
「シーポート・サンディエゴ」再開発計画の重要ポイントは、一般のツーリストスポットに見られるような観光客一辺倒のアトラクションを排し、地元住民にとって寛ぎのスポットとなる要素を取り入れるという方針。
また、より広いスペースを確保して、コンサートやイベント会場としての機能性を向上させたいとの意向もある。
さらに、24時間バーやレストランを新設し、空港利用者の立ち寄りスポットとしての魅力を増大させる案も含まれている。
シーポートビレッジはカールスバッドに本社を置くテラマー・リテール・センターズ (不動産投資・管理・開発) とのリース契約期間が去年9月で満了となった。
そのような事情も、大規模な改造計画案を募集した背景となった。
同プロジェクト (第1フェーズ) の着工は早くて2024年の見通し。
*写真はイメージ
(2019年10月1日号掲載)