アップル、クアルコム和解
スマホ半導体の特許訴訟
2019年4月18日
スマートフォンの半導体の特許をめぐる訴訟で、アップル (本社:カリフォルニア州クパチーノ) と半導体大手クアルコム (本社:サンディエゴ) は4月16日、和解が成立したと発表した。
両社は米国内外で起こしている訴訟を取り下げる。
これにより、2017年から続いていた両社の知的財産権紛争が終結した。
米メディアによると、アップルは対立の先鋭化で、最新スマホで採用する半導体をクアルコム製からインテル製に切り替えていた。
しかし、技術力のあるクアルコムを外したことで、第5世代の移動通信システム「5G」向けのスマホ開発の遅れが懸念されていた。
和解では、アップルがクアルコムに特許使用料を支払う。
半導体の供給を含む6年間のライセンス契約も結んだ。
詳細は明らかにしていない。
この知財紛争は、アップルが2017年、クアルコムの特許使用料が高すぎるとして訴訟を起こしたのがきっかけ。
これに対し、クアルコムは特許を侵害されたとしてアップルのスマホの販売停止などを求めていた。
(2019年5月1日号掲載)