LA一帯150人、SD郡84人
移民逮捕、ICEの集中取り締まり
2018年10月3日
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米国で不法移民を取り締まる移民・税関捜査局 (ICE) は9月27日までに、ロサンゼルス一帯で数日間にわたって大規模な取り締まりを行い、約150人を逮捕した。
同日付のロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。
国外強制退去を目的とした取り締まりで、不法移民への対策強化で「治安を守る」と訴えるトランプ政権の政策の一環。
11月の中間選挙を前に、実績を誇示する狙いもありそうだ。
当局によると、逮捕者の約90%に犯罪歴があった。
人権団体は集中取り締まりで対象となっていない人も逮捕される恐れがあると反発している。
またICEは、サンディエゴ郡で10月2日までの約2週間に84人を逮捕したと発表した。
当局によると、逮捕者の約30%に犯罪歴があった。
約55%は任意送還の対象者で、不法滞在を続けていたり、国外退去後に再び米国へ入国していた人たちという 米メディアによると、同様の集中取り締まりはミシガン州やテキサス州などでも行われ、計280人以上が逮捕された。
ICEは2月と6月にもロサンゼルスなどでの集中取り締まりで計数百人を逮捕した。
(2018年10月16日号掲載)