2022年9月3日
サンディエゴ市議会は、SD市内の一部のビーチで薪 (まき) を燃やす「焚き火」を禁止する条例案の提出を検討中している。
試案では、市が指定した焚き火台 (ファイアーリング) で燃やす篝火 (かがりび) を例外として認め、指定場所以外で随意に火を焚く行為を禁止するというもの。消火の際には、砂や金属製容器の使用を推奨する可能性がある。
木材の焚き火は煙と煤 (すす) を近隣に押しやり、海岸に有害な燃えカスを残すという、健康的かつ美観的な見地からも制限されるべきとの考え方があるようだ。
SD市議会の動きに対し、地元のキャンプ愛好家からは「焚き火は家族や地域社会の絆 (きずな) を深める手段であり、自由なキャンプファイアーに制限がかけられるのは本意じゃない」と、反発の声が上がっている。
条例案が通ると、米国の家庭伝統であるバーベキューを海岸で行う場合でも、指定されたリング以外ではプロパンガスの使用だけが認められることになる。
愛好家の中には「SD市は (バーベキューや焚き火の) 需要に見合う数の指定リングを用意していない」と批判する人もいる。
焚き火禁止令の提案者、ジョー・ラカーヴァ市議 (第1区選出=ラホヤ地区) は「10月までに市議会に条例案を提出し、承認を得たい」と意気込みを示した。
(2022年9月16日号掲載)