4/5/2025カリフォルニア州の気候変動対策の一環として、サンディエゴ・ガス&エレクトリック (SDG&E) の一般家庭向け顧客に、電気・ガス料金の請求に対する最大136ドルの割引が4月に適用される。
この割引は「カリフォルニア気候クレジット (California Climate Credit)」と呼ばれ、カリフォルニア州公益事業委員会 (CPUC) が運営している制度によるもの。
4月に一般家庭および対象となる小規模事業者には電気料金に81.38ドルのクレジットが適用され、さらにガス料金にも54.21ドルのクレジットが加わる予定だ。また、10月には電気料金に対する2回目のクレジットが自動的に適用され、2025年通年では合計217ドルの割引が提供されることになる。
SDG&Eのカスタマーオフィサーであるダナ・ゴラン氏は「カリフォルニア州公益事業委員会との協力により、顧客への請求額に対して経済的な負担軽減が実現する。料金支払いに問題があれば、弊社の各種支援プログラムについて相談してほしい」とも述べた。
この気候クレジットの原資は、カリフォルニア州の「キャップ・アンド・トレード (排出量取引) プログラム」に基づいており、汚染者が排出した温室効果ガスに対して費用を支払い、その資金が州民に還元される仕組みとなっている。クレジットは毎年4月と10月の2回に分けて支給されており、持続可能な未来への移行を支援するための財源とされている。
このクレジットを受け取るために顧客側で特別な手続きは不要であり、すべての電気・ガス契約者 (コミュニティ・チョイス・アグリゲーション=CCA契約者や集合住宅のメータ共有型契約者も含む) に対して自動的に適用される。ただし、請求サイクルは顧客によって異なるため、4月中であってもクレジットが反映される時期はそれぞれ異なる場合がある。SDG&Eからはクレジットの適用についてメールで通知が送られる予定という。
▪️経済的支援プログラム:
料金支払いが困難な顧客には、請求割引、債務救済、無償の省エネ改善プログラムなど、長期的な節約につながる複数の支援策が用意されている。詳細や申込みについては、.com を参照。